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【概要】自宅でフィギュアを作る!! 4ステップ

自宅でのフィギュア制作には以下の工程があります。

❶ 原型制作
❷ シリコン型作り
❸ レジンキャストで複製
❹ 塗装

各工程を簡単に見ていきましょう!!

この投稿は、フィギュア制作の全体の流れをおおまかに把握するための記事となっております。



❶原型制作


3Dプリントしたフィギュア原型


原型とは、最初に作成する元の形のことです。
原型の形状がそのまま複製されていくので、原型制作は一番大切な工程です。

原型は、アナログ(粘土など)かデジタル(3Dソフト)で制作します。


◾️アナログでの制作

アナログで作る場合は、石粉粘土やスカルピーなどの造形素材を使用します。私がおすすめしているのは「ペンギンクレー」という石粉粘土です。


◾️デジタルでの制作

デジタルで制作する場合は、3Dソフトでデータを制作して3Dプリントをする流れになります。私が3Dデータを制作する際には「Fusion」か「Nomad Sculpt」を使用しています。

Fusionでデザインしたフィギュア

「Fusion」はパソコンで操作する3DCAD系のソフトです。寸法をしっかり出したい場合やシンプルな曲面のキャラクターを制作する際に「Fusion」使用しています。

Nomad Sculptの操作画面

「Nomad Sculpt」は、もりもりと粘土をこねるように造形できるので、毛並みのあるキャラクターや、有機的なデザインのキャラクターを制作する際に使用しています。



❷シリコン型作り



ブロックで作った型枠に原型を配置して、シリコンを流し込んでいきます。
気泡が入らないように静かに流し込みます。

原型の形状によって型の作り方が異なります。
製氷機やプリンのように片面から取り出せるような型が「片面取り」。

片面取りのシリコン型

たい焼きのように両面の型があるのが「両面取り」と言われています。

両面取りのシリコン型

💡シリコーンのことを「シリコン」と呼んでいますが、正確には「シリコーン」です。「シリコン」とは元素名でケイ素の英語名(Silicon)のことで半導体などに使われているものです。



❸レジンキャストで複製


レジンキャストで複製したフィギュア


レジンキャストと呼ばれる樹脂をシリコン型に流し込んで複製をします。
120秒ほどで硬化が始まり、15分ほどで取り出すことができます。



❹塗装


サーフェイサーで下地処理をしてから、筆塗りやエアブラシなどで塗装します。
最後に表面コートをして塗装の面を保護し、光沢・半光沢・ツヤ消しの表面に仕上げます。



完成!!



これでフィギュア制作の全工程が完了です。

この記事では、4つのステップに分けて大まかにご紹介いたしました。
❶ 原型制作
❷ シリコン型作り
❸ レジンキャストで複製
❹ 塗装

各工程の細かい内容は今後の投稿で解説していきます!

この記事の内容を詳しく説明しているYouTube動画もありますので、ぜひご覧ください。


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