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自宅でフィギュア制作!!エアブラシ塗装の流れ

フィギュア制作で、エアブラシで塗装する際の流れをご説明します!

下地処理からエアブラシの洗浄までがワンセットですので、ぜひ流れを掴んでから作業に取り組んでください。


エアブラシ塗装の流れ

❶ 下地処理をする
❷ 塗料を調色、希釈する
❸ エアブラシで塗装する
❹ トップコートを吹く
❺ エアブラシを洗浄する



エアブラシとは?


空気が吹き出す力を使って塗料を霧状に吹き付ける道具です。ムラなく綺麗な塗装をすることができます。空気が出る部分をコンプレッサーと呼び、現在はコンパクトなタイプもあります。

持ち手となっている黒い筒がコンプレッサー



❶ 下地処理をする


まず、レジンキャスト製の複製物や3Dプリントした造形物を食器用洗剤とメラミンスポンジで洗います。表面についている油分や、離型剤を落とします。

次に、プライマーやサーフェーサーと呼ばれるスプレーを吹いて下地処理をします。 下地処理により塗装の食い付きがよくなり、強い塗膜になります。

サーフェイサー前の状態

3Dプリントした造形物

サーフェサーを吹いた状態

サーフェイサーで真っ白になりました

私が愛用しているのは、「Mr.ベースホワイト 1000」です。隠蔽力が強いため、しっかりと白くしてくれます。粒子が粗めなので塗装が乗りやすいです。



❷ 塗料を調色、希釈する


Mr.カラーで塗装するのが一般的です。売っている色のまま塗装をしてもいいですし、塗りたい色を目指して調色をすることもできます。ドロドロな場合は薄め液で薄めます。

カラーチップに合わせて調色をしている様子(フィギュア制作レッスンの風景)



❸エアブラシで塗装する


エアブラシのカップに薄め液を入れてから塗料を入れます。「うがい」をして塗料を攪拌してから吹きます。うまく塗料がでない場合やザラザラしている時はさらに薄めましょう。

最初は濃度の調整で苦戦することがありますが、これは慣れるしかありません。

グラデーションをつけた塗装をしている様子(フィギュア制作レッスン)

💡エアブラシの詳しい使い方は、記事の最後のYouTubeでご覧ください!



❹トップコートを吹く


塗装が乾燥したらトップコートで表面を吹きつけます。塗装面を保護し、表面の質感を整えることができます。光沢・半光沢・つや消しなどのスプレーが販売されています。

光沢仕上げ


マット仕上げ



❺ エアブラシを洗浄する


塗装が終わったら必ずその日のうちに洗浄しましょう。放置するとエアブラシが詰まってしまいます。ツールクリーナーという液体を使って綺麗に洗浄しましょう!!


◾️エアブラシ洗浄の方法

  1. 塗料カップの塗料をティッシュなどで拭き取る

  2. 塗料カップに「ツールクリーナー」を入れてティッシュに吹き付ける

  3. エアブラシの先端を押さえて吹いて「うがい」をする

上記のステップを2~3回繰り返すと、エアブラシの洗浄は完了です。

徹底的に洗浄する際は、エアブラシを分解してツールクリーナーで洗浄します。


まとめ


❶ 下地処理をする
下地処理は省かずにしっかりとやりましょう。特に食器用洗剤でしっかり洗うのをサボると、油分や離型剤によって塗装が剥がれたりします。下地処理は重要です!

❷ 塗料を調色、希釈する
ちょうどいい濃度にするのは慣れが必要です。塗料の種類や状態によって粘度が違うので一概に希釈の比率をお伝えできないのが歯がゆいところです。
目安として、開けたての新品の塗料の場合「塗料:薄め液 = 2:3」くらいで考えておくと良いです。

❸ エアブラシで塗装する
一度にたくさん吹かないで、塗り重ねます。たくさん吹きつけてしまうと塗料が垂れてきてしまい、リカバーが難しくなります。少しずつ塗り重ねましょう!

❹ トップコートを吹く
スプレーは多く噴出するので遠めで少しずつ。トップコートも同じく、少しずつ吹きつけましょう!

❺ エアブラシを洗浄する
固まると後で大変なので、すぐに洗浄!!
エアブラシ塗装は洗浄までがワンセットです。


エアブラシや塗料についての詳しい解説は、以下のYouTube動画もぜひご覧ください!


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