西へ向かう①
前日からの降雪や強風に怯えていた
僕の計画では始発の在来線で地方都市まで向かい、そこから高速バスで金沢へ向かうことになっていた
仮に始発がダメだとなると車で60分くらいかかる駅まで向かうことになる
そんなこともあって、眠れない
これは不安か旅に対する不安か…期待か
いや不安だな
中学から陸上長距離をやっていた僕は
いつも同じような気持ちで前日の布団にもぐっていたように思う
自分に対する期待より、うまくいかなかったらどうしよう
というような不安
そう考えたら、スポーツ選手としてはメンタルが弱いんだろう
そんな不安を抱えながら朝を迎える
幸い、風は治まり、雪も降らなかったようだった
今回の北陸旅で寄りたいところは4つ
まずは主目的の車のディーラー
そして先輩のいる金沢
それからコロナ禍のオンラインインベントで知り合った福祉関係の人
(というか場)
夏に取材させてもらったおじさん
最後に仲間の仏壇
1泊旅なのだけど、それぞれのお土産などをそろえたら
スーツケース(小)1つ、スポーツバック1つ、リュック1つ
のボリューム
一番しんどかったのは、自宅から最寄駅(徒歩15分)の移動
雪道にかさばる荷物
休憩をはさみつつ、普段の1.5倍の時間をかけてなんとか駅に着く
で、不安はまだ解消されない
はたして電車は来るのだろうか(笑)
雪で枝や木が線路の障害となって
電車がこれない
なんてことがよくあるので
手前の踏切がなるまで落ち着かないが
無事に2つ前の踏切の点滅が見えて安堵
乗客は僕一人
そしてワンマン電車(車掌は若い女性の方のようだった)
若いのにワンオペなんて大変だななって思いつつ
前の日に妻が用意してくれた朝食のサンドイッチを口に頬張り
闇夜の車窓を眺めた