オネアミスの翼-シロツグのいのりとか
はるか昔に
王立宇宙軍オネアミスの翼というアニメ映画があったんです。
その最後のシーンでの主人公の言葉が、大人になって見返したときにノートにメモしたりしてたんですが、なんとなくここに残しておきたくなって。
宇宙に飛び立ち、ラジオの周波数を合わせ一人で話し出す主人公。声は森本レオさんです。
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地上で、この放送を聴いてる人はいますか?
私は人類初の宇宙飛行士です。
たった今、人間は初めて星の世界へ足を踏み入れました。
海や山がそうであったように、かつて神の領域だったこの空間も、これからは人間の活動の舞台としていつでも来れるくだらない場所となるでしょう。
地上を汚し
空を汚し
さらに新しい土地を求めて宇宙へ出てゆく。
人類の領域は、どこまで広がることが許されているのでしょうか。
どうかこの放送を聞いてる人、お願いです。
どんな方法でも構いません。人間がここに到達したことに、感謝の祈りを、捧げてください。
どうか
お許しと、憐れみを。
我々が進む道に暗闇を置かないでください。
罪深い歴史のその果てに
揺るぎないひとつの星を
与えておいてください。
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神という概念については、なかなか言い切れるものじゃないし人それぞれの解釈の中にあるものだと思う。ぼくは具体的に存在するとは考えていないけど、運命というものを物質的に呼ぶときに神と言うのかなぁと考えたりするくらい。ただ、この祈るという行為は、気持ちとしてとてもわかる気がする。祈るという気持ちでしか表せないことってあるよな。
で、それがこのシーン。
ロケット発射の描写といい、世界の設計といい(ぜひWikipediaで制作メンバーをご覧あれ)今もう一度大人としてちゃんと見たい作品。
このシーンの大好きなところは他にもあって、主人公ヒロツグが衛星軌道に乗ったあと、地球を宇宙から見下ろすシーン。普通なら表情のカットなどを入れたくなるはずなのに、一切なし。
最近また時間がなくなって、一冊の本や映画、ひとつの漫画やアニメを深く深く見ることができなくなったので、記憶を呼び覚ましたりなんとか自分の好奇心をあやしてあげるように、少しだけnoteに書いてみた。ほんとぜひみてほしいなぁと思って。
改めて思うけど、この当時の製作陣が今独り立ちして巨匠と呼ばれてる。
やり続けるって、難しいけどかっこいいですね。
ところで、天空の城ラピュタってジブリの中で最も興行収入が低い作品なんだってね。おどろいた。
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