#89 一粒のイチゴ
イチゴは実はあまり好きではないが、一昨年の冬、知り合いからポットに5個ほどの苗をもらった。
まぁ~とりあえず田舎の家の空いている畑に植えておこうと思い、畑の片隅に直植えした。
昨年の今頃は、少しだけ実を付けたが食べるほどの大きさにはならず、ほっておいたら、鳥の餌になったみたいだった。
それが、そこから秋にかけてどんどんランナーという茎を自然と伸ばし、少し離れた所に活着したと思ったら、そこからまたランナーを伸ばし次の場所へと、増えていった。
隣の畝まで侵略し始めたので、私の中ではもう雑草になっていた。
しかし、まがりなりにも、一応イチゴ(品種は不明)なので、しかたなく杉の野地板で囲んだレイズベットをご用意させていただき、その中に前にも書いたが、コメリの「農家さん培養土」を6袋、約5,000円分を敷き詰め、お引越しいただいた。
おかしなもので、そこまでお金と手間をかけると、是非とも結果を出したくなる。今まであまり気に留めなかった、「もらい苗のイチゴの子」が、大切な我が子になって来た。
そして雪にも負けず冬越しして、前年よりも沢山の花を咲かせ、白い実ができ、だんだん大きく、そして赤くなってきた。
もちろん市販のイチゴとは比べ物にならないが、ちぎってそのまま口に入れたら、「いいね!」と思わず叫んでしまった。
やはり家庭菜園は面白い! 来年は、家庭いちご狩り会場を作ろうと思った。
これからそのために、ちゃんとイチゴの栽培方法をしっかり頭に入れようと思う。
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