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#76 感情的な月曜日

長い連休明けの職場は、何処でも何かと大変だという事は理解している。

休んだ分の仕事が積み重なって、それを解消するのに苦労するのも理解できる。

だが、それを理由に大切な日常業務を怠った部下に対して、今日私はとても感情的になった。


連休明けで忙しかったので、社内に上げる請求書の発行の締切を守れなかったとの報告があったのがきっかけだった。

現場責任者が不在で、直接話が出来なかったので、その部下に「私が大変怒っている」と伝えてるようにと伝言し、次に現場責任者のフォローを現場責任者の上司にするように連絡をした。

私は、仕事とは最終的にそれを行った者に、報酬が行き渡るまで完結しないと思っている。

今回はその流れを十分理解している筈の現場責任者が、気のゆるみで業務を滞らせた事が、私は感情的に許せなかった。


多くの社員が総力を挙げて仕事を成し終えたのに、経理担当者が請求書を顧客に送付しなければ、そして、その費用が会社に支払われなければ、どうなるのだろう?

それでも経営者は法的に、「社員に報酬は渡せない」とは言えないので、何とかしなければならないだろう。

しかし、私は管理職として、社員のミスで会社に支払われないのに、報酬をよこせとは絶対に言いたくない。だから、そのようなことの無いよう日々業務をしているつもりだ。

社員みんなで仕事をし、会社が支払いを受けた金銭は、当然の権利として社員への報酬となるべきだと思っている。

あとは経営者や社員の、リスク・責任・スキルの度合いによって生じている受取額の差を理解し、報酬が上がるような工夫や努力をすることが、社会人としての醍醐味だと思う。


部下が間違った行動をしたのなら、頭ごなしに怒るのではなく、なぜその行為が間違いなのか順序立てて冷静に叱りつつ、指導をするべきだと思うが、やるべき事を理解していながら、忙しいを理由に社内の取決めを守らない者に叱るなどと言う術を私は知らない。

そして何より、この者を責任者に任命してしまった自分に、腹が立ったのだと気づき、自己嫌悪に陥った連休明けの月曜日だった。


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