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休職した後に思うこと

本記事の目的

  • 休職に至った自身の分析と状況の整理

  • 休職を悩んでる方へ向けた体験の共有

先に結論

会社員としての権利なので休職したことに後悔は無い。

理性的に仕事をするべき派ではあったが、そこに極端に振り切る素質は無かった。そのため、私自身がこの職場環境に対する適性が低かったのだと思っている。(合う人合わない人が極端な職場だという見解)

個人的な考えだが、褒めない、失敗のフォローをしないという環境は、真っ先に下っ端(特に若手層)から消耗するため、長い目でプロジェクト遂行を考えた場合は持続性が低いと感じた。

一般的にはホワイト寄りの職場ではあったが、心を病んでしまったので、身を持って自身にとって適した環境の定義を決めることが大切だと感じた。

概要

2022年8月半ば、心療内科から診断書を貰い休職した。
病名は、社会不安障害、パニック障害の2つ。

症状を簡単に説明すると、前者は対面での会話で上手く言葉が出ない。後者は電車に乗れない(≒乗ると極端にストレスがかかる)という内容。
人混みがよりキツいと感じ、関係値の低い人には恐怖心を抱くようになった。

仕事を続けた場合に更に悪化する確信があったため休職を決断した。

職場環境について

  • 職種はシステムエンジニア

  • 職場内では下っ端で最年少

  • 残業は月10時間程度

  • 休日出勤は無し

  • リモートワークは不可

  • 通勤時間は片道2時間弱

休職までの経緯

  • 2020年4月プロジェクト配属

  • 2021年10月軽度の不眠症状を発症

  • 2022年4月心療内科を受診

  • 2022年8月休職に至る

心が消耗するきっかけになったこと

次に列挙する要因が絡み合い、症状が発症したと考えている。
また念のために、いじめやハラスメントに触れるような言動のケースは無いため、記事によって事を大きくする意図は無い。

職場内の会話(雑談等)が極端に少なかったこと

仕事以外の話がほとんどなく、ミスのフォローは特に無かったため、辛さを共有する仲間がいなかった。

私個人に対して絡みづらいというよりは、全体の雰囲気として雑談を好まない環境だったので、私からコミュニケーションを試みたが弾かれたケースもあった。

会話する同僚が何人かいた時期はあったが、スキル不足による人員交代によってプロジェクトから去っていった。
約2年半で雑談の仕方を身体が忘れた。

成果物に対して減点方式での評価しか受けられなかったこと

該当する仕事内容としては、私が作成した成果物に対して、上司含むプロジェクト関係者へ対面で確認を行う作業で、成果物の誤りを指摘されるというのが基本のスタンスだった。

誤りを正せば完成した状態になるため、間違ったやり方とは思わなかったが、逆に問題が無ければノーコメントだったこともあり、粗探しされて経験値で殴られる感覚が強かった。

結果的に、成果物の作成後には、毎回必ず何か指摘されるのではという強迫感が生まれた。

上司の優秀さと熱量の差に自身が萎えたこと

この内容に関しては言葉を交わして判断した訳ではないため、ほとんど憶測になってしまうが、感覚的に仕事への熱量の差は強く感じた。

上司の能力が高い故に、顧客からの仕事の要求レベルが上がり、私への作業の要求も自然と上がった。
また、上司はプロジェクトのために、部下の成果物を管理することに強い責任感があった。

それらの半面、私自身は達成感を得にくい状況が続いていたため、熱量の差を感じずにはいられなかった。

飴と鞭の表現を用いると、「飴は元々無いのに鞭がどんどん強くなる」という状態だったため、私自身のモチベーションは時が経つに連れて下がっていった。

通勤のストレス

コロナ禍の都心部の通勤は、私が単に人混みが苦手なことや、感染リスクを考えると、避けたい気持ちが強かった。

友人、知人の在宅ワークの体験談を聞くと「同業種なのに何故自分は通勤しているのか」という劣等感や環境への不満が強まった。

通勤への嫌悪感は無くならないため、営業日には確定で嫌なことがあるのは心を削った。

体験を通しての気づき

会社の産業医との面談の必要性は状況による

会社へ軽度の不眠症状を報告した際、産業医の外科の医師と面談することがあった。
面談では、過度な長時間労働やハラスメント等の本人への負担が定量的に判断できる情報がないと、産業医の立場から会社に対して意見するのは難しいようだった。

外科医の先生だったこともあり、不眠を改善するために過ごすコツくらいであまり参考にならなかった。

結果的に、精神的に厳しい場合は近所の心療内科に診察を受ける方が、時間のロスは少なかったと感じた。

休職の意志は自身から提起する必要があること

自分自身で「休職を希望するので診断書を書いてほしい。」と医師に伝える必要があるという話。
症状が重度で無い限りは、医師側から休職を命令するものではないらしい。

また、精神的に厳しい状態での意思決定は、必要以上にエネルギーを要するため、家族や友人から客観的な意見を受けることで、休職するか仕事を続けるかの決断の後押ししてもらうのも大事。

眠れない状況は精神疾患の入り口になりうること

単純に睡眠の質が低下すると仕事の質が低下するため、仕事の失敗等で受けるストレスが増加する悪循環に陥る。

自分の身体からのサインを見逃さないようにしたい。

終わりに

最後までお読み頂きありがとうございます。

実際に休職を決断する前には、他の方のnoteを読んで勇気をもらえたので、私の体験も還元できたらという気持ちで書きました。

呪詛っぽくならないよう配慮しましたが逆に読みづらい文章でしたら申し訳ありません。

ネガティブな記憶を遡って書くのは、中々大変でしたが良い体験になりました。

復職した後には休職中の過ごし方や私の好きなことについて書こうと思っています。

※専門家では無いため、医師とのやり取りに関しては主観的な内容になります。そのため記載内容に誤りがある可能性があります。

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