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Q.片思いってどうしたら両想いになれますかね?
A.まず「なれますかね?」って訊いてる時点で、両想い成就はほど遠いと思います。
相手のことが好きな今のあなたは自身のことしか見えてないのではないでしょうか。
あいにく恋愛は自分さえ良ければ成就する世界ではありません。
もしあなたが誰かに言い寄られて、その相手のことを好きになるとしたら、きっかけは何でしょう。
寂しいときに言葉で行動で心から寄り添ってくれたのか。
すこし雑談してみたら、出身地や趣味が一緒だったのか。
相手の意識してない些細な仕草にときめきを感じたのか。
何にしろ別の人では得られないだろうポイントがその相手にあるわけです。
ですけど、その多くは偶然に起こったことではなく、言い寄る相手があなたのことを綿密に調べ尽くしたことで、あなた自身がまだ気がついていない奥底から求めていたポイントに相手がたどり着いたわけです。
攻略といえばそうですけど、今回の質問は「両想いになれる方法」ですので立派な攻略の話です。
受験や就活だって根元をたどれば同じことですよ。
どんなに優秀なスキル持っていたって、相手側が求めている条件を満たしていなかったら意味がありません。
多くの女性(大学の比喩として)が魅了するラブレター(試験解答)を書いたとしても、振り向いてほしい女性が求める内容に添ってなかったら、添削だらけのゴミです(そのために受験対策というのが存在する)。
4年間ひたすら頑張って築いた東大主席の称号だって、面接当日に自己PRがマニュアルすぎて鬼スベって、お隣の中堅大学生が巧みな話芸で面接官の心を鷲掴みにしたら、学歴シード権でカバーしても相当ピンチです。
フリーアナウンサーの宮根誠司の就活エピソードなんか、まさにそれです。
就活中だった大学生(関西大学)の宮根さんは就職課にある「朝日放送」の募集掲示を見て、軽い気持ちで応募しました。
だけど、テレビ局の面接なんて全国から集まった超エリート大学生たちが天下一武道会するようなもの。
そこで口が達者だった宮根さんが考えた作戦がコチラ。
◆1次面接の担当面接官が見た目30代だったからアラサーにウケる漫画ネタを飛ばして大爆笑。
◆2次面接が40代だからアラフォーが食いつく健康情報ネタを飛ばして大爆笑。
◆3次面接が50代だからアラフィフに刺さる若者ディスりネタを飛ばして大爆笑。
◆最終面接では最高責任者らしき60代がいたので、そのジジイに狙い定めて毒蝮三太夫並みに毒舌漫談を飛ばしに飛ばしてジジイ大爆笑。
◆晴れて朝日放送の内定を取りました。
しかも、元々営業職志望だったところを先ほどのジジイが「君こそアナウンサーになれ」と直々に任命されて、現在のアナウンサー宮根誠司が誕生しました。
ただ闇雲に話せばいいのではなく、成就させたい相手の指向にフォーカス合わせて、攻略的に心を鷲掴みにする。
その努力の積み重ねが「両想い」へ導くのだと思います。
膨大かつ緻密な労力が求められますが、怯まず頑張ってください!
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【あなたからのご質問、ノージャンルでお待ちしています】
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