見出し画像

【#039|編集タイムカプセル】(2018年10月10日)

 リビングのHDDレコーダーの録画容量が少なくなってきたので、今から1年前ぐらいに録画したバラエティ番組を編集(CM抜き→DVDダビング)した。

 早送りの編集画面で番組を簡潔にチェックしていたらCM時間帯に入り、その中での自動車CMに5人組のTOKIOが映っていた。

「あーこの頃はまだ山口くんいたんだよなぁ…」

 再び早送りして次のCM時間帯に入ると、次は自動車メーカーCMに5人組のももいろクローバーZが映っていた。

「あーこの頃はまだ有安ちゃんいたんだよなぁ…」

 再び早送りして最後のCM時間帯に入ると、次は家族保険CMに元気な大杉漣が映っていた。

「あーこの頃はまだ大杉さん生きてたんだよなぁ…」

 たった1年、たった1年でこんなに世界は変わるものなのか…!?

 この番組が放送されたときの自分が今日を教えたところで心底から信じられるかどうか…。

 あの山口くんが不祥事でTOKIOを脱退して、あの有安ちゃんが独立活動でももクロを卒業して、あの大杉さんが急性心不全で死去されるなんて、どこの誰が予測した。

 たぶん1年後の今日には私はもちろん全国民が信じ難い出来事が10個以上あって、今もカウントダウンでその最初の出来事が近づいている。

 次は誰が死ぬの。

 次は誰が捕まるの。

 次は誰が脱退するの。

 そんなの誰も知らない。

 膨大な計算の範疇を超えた出来事は誰も知れないのだから、誰もが「明日は我が身」と覚えて忘れて漠然とビクビクしながら暮らすのだな。

 そうこうしている内に番組編集が終わった。この番組をDVDにダビングするが、このDVDを再び見る頃にはさっき考えていたことなど忘れていて、そして最新の信じ難い出来事に頭がいっぱいになっていると思う。

 もし1年後に何かの確認作業でこの記事を再読して、そのとき世間で何か信じ難い出来事があったら、コメント欄にでも簡潔に書いといて。私。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【螢雪書店[本日の推薦図書]】

《楽天市場で詳細を見る》

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【あとがき】

 よくタイムカプセル的な意味合いで、我が子が生まれた日の全新聞を買い揃えておいて、我が子が成人を迎えたとき「お前が生まれたとき日本でこんなことがあったんだよなぁ」と家族全員で新聞を読むみたいな行事ありますが、そういうのロマンあって良いですよねぇ~!

 実は私も生まれたとき全新聞揃えたらしいんですが、私が小学生のとき我が家で紙魚(しみ:紙を食べる銀粉の虫)が大量発生して、それで本とか書類とか印刷物いくつかやられたので当時の新聞たちも被害にくらったと思います。

未来から来た口悪い発明ジジィ
「そいつらは時空に穴空けるタイム・ワームじゃ」

小学生の私
「タイム・ワーム?」

発明ジジィ
「タイム・ワームは思い出の印刷物に虫くって、そいつの過去の時空を途絶えさせてしまう危険な虫なんじゃ……」


「なんて恐ろしい虫なの…そんな怖い虫をくい止めるにはどうすれば良いの!?」

発明ジジィ
「なぁに簡単じゃ。このタイムマシンで過去に遡って新聞が入ってる棚にタンスにゴンゴン置いとくんじゃ」


「なぁーるほど! それなら未来が変わらないまま新聞が守られるね。あったま良い!」

発明ジジィ
「さあ、こんなところでモタモタしてる場合じゃないぞ。早く乗れ!」


「うんっ!!」

 ――私と発明ジジィを乗せたタイムマシンは遠い遠い時空の彼方へと飛び立った。

 うーん、『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part.1~3(1985~1990年:アメリカ)』意識したんですが、それ以前にゴミ臭がキツいシナリオになってしまいました。こんなシナリオ、さっさと街のゴミ箱に捨ててしまお。

 タイムマシンで現在に帰る。誰もいない街角とよくあるゴミ箱。ヌッ。ビルの陰から出てきた金髪の醜い大男。ゴミ箱を漁る。捨てたシナリオを読む。グフフ。不穏に笑う。

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。この記事は無料です。この記事をスキ以上に応援したい方は、下にあるサポートをご利用ください。サポートして頂いた売上は、今後の記事を書く為の活動資金にあてさせて頂きます。不審な誤字や表現にお気づきの場合は、コメント欄までお知らせください。