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双子と母の「真剣10代しゃべり場」

小学校1年生の双子は、今年の4月から学童保育(放課後きっずくらぶ)に通っている。1年生から6年生までいる集団の中では、それはもう毎日色んなことがある(らしい)。

◯◯ちゃんが◯◯くんに「猿」って言われたんだよ。
言われたお友達は嫌がっていて、「止めて」って言ってもまだ言うんだよ。

娘はプリプリ怒りながら、「ママだったらどうする?」と意見を求めてきた。そこで、「他人から、”猿” と言われた場合の対応」について、双子と私で「真剣10代しゃべり場」を開催することにした。(ちなみに参加者のだれも10代ではない。)

真剣10代しゃべり場とは
1998年から2006年にかけてNHK教育テレビで放送されていた10代の若者が「台本なし、司会者なし、結論なし」のコンセプトの元に討論する番組。

私は双子が保育園の頃から、誰かに何かあった時には、この「真剣10代しゃべり場」方式で意見を出し合う。という手法を試みている。

以下、「猿」と言われことを想定しての我が家の討論(いや、討論にはなっていない)。

・やめて。と言う
・嫌な気持ちになった。と言う
・◯◯のほうが猿みたいだよ。と言い返す
・猿って言う方が猿だよ。と言い返す
・え?猿じゃないよ、人間だよ(真顔)と言い返す
・元々人間は猿(類人猿)だからね。と言う
・え?僕は木に登れないから猿じゃないよ!と言う
・先生に言う
・ふーん。と言う
・無視する
・1年生だったら言い返せるけど、6年生に向かって言い返すのは難しいかも
・6年生でそんなこと言う子はいないと思う
・言うとしたら3年生ぐらいまで
・泣く
・「猿」に失礼   etc 

いろんな意見がでて面白い。毎回子どもたちの考えることに驚かされたり、なるほどなー。と思ったり。今回は息子の発した「え?僕は木に登れないから猿じゃないよ!」は、私には到底思いつかない主張だった。

我が家で真剣10代しゃべり場を開催するときのルールはただひとつ、誰かが意見を言ったら否定せずに聞く。「そういう考え方もあるよね〜」と聞くこと。

世の中には色んな人がいて、色んな考え方がある。
この6年間、同じ日に生まれ同じ両親の元、同じように育ってきた双子でさえも、こんなに意見が違うんだから、母親である私も、双子父も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、お友達も、先生も、みーんな色んな考え方があるんだよ。

毎回、結論は求めていないので、自分の気持ちのアウトプットと、他者の意見を聞いてみることでこの会は終了する。
こんな風に私に話してくれるのも、あと少しかもしれない。

双子たちには、色んな考え方があると知った上で、自分の気持ちを表現できるようになって欲しいので、我が家ではこれからも「真剣10代しゃべり場」を開催しようと思う。


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