プロローグ ある日、私は死のうとしていた。 親族からの家庭内暴力、性的虐待。それに追い打ちをかけるようにおきたクラス内でのイジメ。 何もかも無駄に思ってしまい、人生はこれ以上うまくいくことはないんだと何度も思った。 でも死ぬのは怖かった。そのストレスをいつも自分自身に向けた。薄暗い部屋でもかすかに輝くカッターをいつも自分自身へと向け、気がつく頃には自分の血で汚れ、輝いているものは何ひとつなかった。 私はいつも根暗だった。生まれたときから優秀な兄と比べられママから