おすすめ写真集「everything with flow」石田真澄
ポートレートではない写真集
everything with flow
表紙からしても、フィルムでの光が漏れてくるような写真が多く、見ていて気持ちが良いです。
個人的には好きな写真集はだいたい、フィルムで撮影されているのが多いのですが、この方も普段の仕事はたぶんデジタルで、写真集はフィルムという感じなのだと思います。
印象に残る写真
水面のキラキラ
光があたったグラス
落ちる影
これらが印象的な写真集で見ていて気持ちが良かったです
石田真澄さんの経歴
1998年生まれ。
2017年5月、自身初の個展「GINGER ALE」を開催。
2018年2月、初作品集「light years -光年-」をTISSUE PAPERSより刊行。2019年8月、2冊目の作品集「everything with flow」を同社より刊行。
雑誌や広告などで活動。
という感じで、広告写真(カロリーメイトなど)や有名人の写真集の担当をされているようです。
また、驚くのはやはり年齢。
一線で写真家されている方は40以上の方を想像していましたが、この方はお若い。だからこそ、光などの捉え方のセンスが他の方とは違うのだなと思います。
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上記インタビューを読んでも、とにかく光を大事にされている印象で「everything with flow」でも、光が印象に残る写真集でした。
また、インタビューで「良い写真とは、前後の記憶が蘇る一枚」とありますが、写真はその瞬間を切り取っていくものだと個人的には考えており、その写真を見たら、「あ〜こういうことがあったよね」「これが良かったよね」と会話のきっかけ、記憶を思い出すきっかけになるものだと思いますが、それにあたっておりとても共感しました。
学生の頃、写ルンですで撮影していた、というのもあり、写ルンですは露出が難しい反面、面白い光が入ったりするため、そこから始めるとたしかに光を大事にするなと思いました。
学生や写真学科の方は、多分、デジタルで露出をしっかり学び、かっちり撮るイメージですが、最初の経験で写ルンですから入ると、きっちり撮るのも露出も難しく、そこ試行錯誤で石田さんならではの表現が生まれたのかな〜と思いました。
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他のおすすめ写真集
こちらは、夏帆さんの写真集ですが、撮影は石田真澄さん
普通の有名人の写真集(有名人を主張した写真集)とは違い、この写真集は、夏帆さんの内面も見れたような気がして読んでいて気持ちが良かったです。
そのため、レビューでは夏帆さんファンは、そうじゃない、などレビューが分かれているのも、特徴的でした。(個人的には好意的です)
石田さんは被写体との距離感が良いのだと思います。
という感じで、最近は石田真澄さんの写真集は買い集めています!
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