Black Loops - I Know You EP
こんにちは、こんばんは、おはようございます。
OO2ORA(オオゾラ)と申します!
今回はBlack Loops 「I Know You EP」を紹介していきます!よろしくお願いします!
ベルリン拠点のイタリアン・ハウス・デュオBlack Loopsがリリース量が凄まじいでお馴染みUKアンダーグラウンド・ハウス・レーベルShall Not Fadeから2020年にリリースした作品。イタリアン・ハウスを想起させるかのようなシンセによって構築されているディープハウスが詰まった全4曲。それぞれがしっかりとプログラミングされた配置ながらも違った味わいを見せつけてくれるトラックで最高な1枚です。
それでは各曲のレビューを始めていきます!
1曲目「I Know You」
モダンイタリアンハウスのような作りにドリーミーなエフェクトとヴォイスサンプリングが乗っかることで織りなされる洗練されたでィープハウストラック。軽快なシンセ音が単純なよりドリーミーさを際立たせつつもUKG的なエッセンスを持ち込んでいるトラックとして機能している点が美麗です。これは良い。
2曲目「Badmanthing」
前曲の美麗さから一転、タイトなリズムから機械音声の様なヴォイスサンプリングによってエレクトロニカの装いを持ち合わせたでィープハウストラックに仕上がった1曲。タイトに纏まりながらもどこかファンキーさを感じさせる様なメロディーラインはタマらないですね。
3曲目「Plastikhaus」
しっかりとしたボトムの音にスペーシーに展開していくウワ音と声ネタが相まってどことないノスタルジー性を感じさせてくれる様な仕上がりのトラック。中盤辺りから差し込まれていくシンセ音が低音を基調としながら前までのノスタルジー性をより加速させてくれる働きをしており、最後まで、当たり前ですが、耳を離せない作品です。
4曲目「No Fear」
「ダフトパンクの新曲BPM早くない?」思わずそんな言葉が頭をよぎりそうになる程、いい意味でダフトパンクっぽさが溢れているトラック。「ダフトパンク×ノスタルジー」その公式の現代版の解がこのトラックなのかもしれないと思わせるほどに、BPMとは関係なしに近未来的なノスタルジー性を帯びたトラック展開は垂涎モノです。
5曲目「Rock 'N' Roll」
ここから2曲はデジタル配信オンリーのみのトラックでその中の1曲目。ロックンロールというタイトルながらもハードな展開ではなくむしろタイトな音たちがシーケンス内を右往左往しているようなイメージの1曲。「規律ある無秩序」そんな言葉がぴったりと当てはまるかのようにダンスミュージックマナーに基づきつつも各音が個々の力を発揮して1曲を作り出しているようなトラックに仕上がっています。
6曲目「Is Electro Still A Thing」
こちらも配信オンリー曲。タイトルにも表されているエレクトロを最初から前に押し出しながらもどこかに今まで表現されてきたドリーミーさを潜ませている様なトラック。途中で聞ける808のリズムやヴォイスサンプリングが古き良きエレクトロニカな音楽を想起させてくれており、その部分からもドリーミーさのような浮遊感を感じ取れます。
といった感じで今回はBlack Loops 「I Know You EP」をレコメンドしていきました!全体を通してアーティスト自身の出生地でもあるイタリアのハウスミュージックの影響が強く見られ、それが上手くモダンなディープハウスとして昇華されているという印象を受けた1枚でした。
今作はヴァイナルリリース、デジタル配信ともに行われています。デジタル配信のみBandcamp購入者限定のスペシャル音源(5、6曲目)が付いてきますのでデジタル配信での購入は是非Bandcampから購入してみてください!
ヴァイナルも国内では、数は少ないものの、まだ取り扱いのある店舗はあるので興味のある方はぜひそちらの方のチェックも忘れずに!
それではまた次回!
Twitter:@Wassssup_mymen
soundcloud:https://soundcloud.com/a-b-0325
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