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言葉にならない想いの共有 わかりあえなさとどう付き合うか
教育実習で特別支援学校に行ったとき、わからなくて疑問に思うことがあった。
言葉ではない表現方法を使う人とコミュニケーションをとる先生を見た。
私は、何か問いを投げたら、言葉で何か返事が返ってくることを期待する。
けど、言葉ではない、うなずき・表情・まばたき・手の動きなど、言葉ではないリアクションを返す人がいることを知った。
長く接する先生たちは、子どもの想い、全身で伝えようとしている何かを気付き、動きや発声にはどんな意味があるのか想像しながら引き出していく。
本当にその子はそう思ってるの?
わからなかった。
わかろうとすることは可能なのかどうかも。
言葉を使うやりとりでも、相手の想いがわからないことがある。
どちらかというと、自分は「何考えてるかわからない」って言われたことがあるくらい、言葉を用いていても伝えられない、自分の本当の想いを伝えようともしていないことがあったりする。
というのも、自分が何を考えているのかわからないまま、相手が納得しそうな言葉ばかりを選んで話していることが多かった。内なる想いと外に出て行く言葉が分離していた。
理解が追いついていなくて、考えたことがなくて、言葉が出てこない時もあるけど、
外に出てくる言葉、外に出てくる表情や行動はその人の色んな状況や想いがあり、それもその人らしさになっている気もする。
けど、そういう時、言葉を用いる人同士の関わりでも、本当の想いを共有できていなかったりする。
想いを共有するってなんだろな。
複雑に絡み合う色んな経験があってその人がいて、背景が違えば、同じ場面で同じように感じることはできなくて、想像しても本当の意味ではわからないこともあると思う。
人の痛みもそれぞれ違っていて、痛みは比べるものじゃないけど、自分には同じように共感することはできない。そういうもんなんだろうけど、少し寂しい。
何が自分の問いなのかぼやっとしているけど、「言葉にならない想いの共有 わかりあえなさとどう付き合うか」について考えてみたかったから、場に問いを投げかけて一緒に話をしていた。
そこで言語化されたものたちを少し紹介しながら、また自分なりに考えてみようと思う。
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背景も違えば感じることも違う。他人なんだから全部わかり合えないが前提。わかり合えないことはあるけど全部じゃない。その中でどう付き合うか、どこまでわからないを減らしていくかじゃない?
「わかりたい」って思っている願いと、「わからないといけない」という義務感では少し違うよね。まずは相手に対してどっちの感情を抱いているのか。
何が一緒にいたいと思わせるか、それは相手のことを分かろうとするかどうかかな。
夫婦の関係性でもそんな場面がある。「わかりあえないけど一緒にいたい」「わからない前提でもっと知りたい」のか、「わかりあえないからもういい」って思うのか。それで一緒にいるかどうかを選ぶことができる。
家族の関係性で、会話っていう会話をしていないこともある。けど、それはそれでおるだけでいいという関係性ができているのかも。
仕事では誰とするか選べなかったりする。そこで、妥協点を見つけていくのか、わかり合おうとするのか。
わからないとなったときも、どう「わかりたい」に持ってくるか、自分の意識・視点を変えることもできる。
この人とはわかりあえない!って言う瞬間はどんなんだろう?
自分がその立場になったことがなかったり、経験をしたことがないとき、「わからない」ってなることがあるかもしれない。そこでどれだけ相手の立場を考えられるのか、想像できるか、自分なりにこうなんちゃうかなと落とし込んでいけるか。
考えが分からないということもあるけど、それは自分の未熟さからくることもある。考えられていなかったから、知識がなかったからわからんということもある。
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どこに行きつきたいのか明確ではなかったけど、こんな意見を交わした。
結論も何もないんだけど、
自分が「わかりたい・知りたい」と思っている願いなのかどうかって結構大切なポイントのように感じた。
本当の意味で全く同じように感じられなくても、相手の立場や想いを想像することはできるかもしれない。
言葉を用いた関係性も、言葉を用いない関係性も、見えてるものに頼りながらも頼りすぎず、人と接していきたいなって思いました。