コロナ発生時の保健所の対応(何故飲食店だけに補償がされるのか)
現在複数の格闘技ジムで「嘱託医」をしています。
先日ジムの関係者からコロナ陽性者が出ましたが、保健所の対応からあらためて考えさせれたコロナ対策、そして浮かび上がった疑問を書いてみたいと思います。
今回陽性となった関係者(以下A)ですが、
2021年1月上旬 複数の会員さんに格闘技レッスンをしています(day0)
同日夜から軽度の倦怠感・味覚障害が出現したため翌日(day1)にPCR検査を受け
さらに翌日(day2)に陽性と診断されました。
症状が倦怠感と味覚障害だけだったので「自宅安静」を言い渡され、ひたすら「出前」で食いつなぐ生活(味覚も無いのに)を余儀なくされています(2021/1/14時点で現在進行形)
これを受け、ジムは清掃作業(day1 day2の2回)←早い!!を行うとともに保健所に報告しています。以下に保健所の対応(保健所が注目した点)を記載します。
①換気されていたのか
結論から言うと「ジムで換気をしていれば『3密』とは判断しない」でした。
2020年に話題をさらった名言「3密」(「密接」「密集」「密閉」)ですが
格闘技に限らず、会社や事業所を含めた「屋内空間」の多くは3密若しくはそれに準じた環境だと思っています。
そこまで換気を重視した構造にはしていないからです。
実際“テレワーク“が推奨されているのが何よりの証拠でしょう。
今回ジムが行なっていた換気対策は「エアコンフル稼働・開けられる窓は全開・サーキュレーターを1台外に向けて稼働」でした。
ジムができる精一杯の対策ではありますが、開けられる窓の数にも限界があります。ジム内の人数が多かったりした場合には鏡が曇ったりしており、換気が不十分になってしまうこともあり得ます。
保健所もそこは認識していたのでしょうが、「換気していた事」で良しとしていました。
→取り敢えず「具体的に換気対策をしている」と言える状況ならば良いのでしょう。
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