P76、77 あどけない話
読書の秋2020 note公式を見て、本のお話かっと。わたしの好きな本は課題図書には含まれて無いので、でも「読む」コトは昔から大好きなので、ここに印しますね。
本を読むのはよても楽しいです。続きが気になってなかなか眠れない時も。
小学生の頃伝記シリーズを読むのが大好きでした。ヘレンケラー、ナイチンゲール、キュリー夫人、アンネフランク、ジャンヌダルク…ライト兄弟、エジソン、野口英世、卑弥呼も好きだったなぁ…。ファーブル昆虫記もシリーズ何冊か読んだような。幼少期から、母が実家のお手伝いをしていた為、わたしはいつも祖母のお家を出入りしていました。3つ上の従兄がいて、従兄の本棚にある本を読むのが大好きでした。小5、6年になると赤川次郎は何冊読んだものか。それから、大人になるにつれ日本文学を好むようになりました。三島由紀夫、谷崎潤一郎、寺山修司。わたしの中で広がる彼らの世界観が美しく、景色も人も、その時代も、服装も、わたしが知ってる限りのモノの中から集められて絵となっていき、面白いモノです。
ここ数年は住野よるも好きですが、伊坂幸太郎の本が好き。アイネクライネナハトムジーク。なんだこれって手に取ったのがきっかけでした。まさかモーツァルトの楽曲名とは。でも伊坂幸太郎の本でいちばん最初に出会ったのがこの本で良かったです。伊坂幸太郎が『伊坂幸太郎を知るならまずこれを読んでっ』言ってたので、『火星に住むつもりかい?』を読んでみました。途中で止まってる本。ギロチンが怖くて読めなくなってしまいました…。まだ読めないかも。『砂漠』がいいですね。逆ソクラテスも読みたい…。
わたしの心に残る 大好きな1冊。
高村光太郎の智恵子抄P76、77『あどけない話』
あどけない話が大好きです。いつだったか、TVで高村光太郎特集をみました。
段々と心が壊れていく妻智恵子。宙を舞う切り刻んだ自分の着物を見て蝶が舞うと楽しんでいたり…。子どもにかえっていく智恵子…。だったような。。。
山の映像とともにナレーターの男性が『あどけない話』を読んでくれました。
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
とても素敵。映像と声と想いが重なって。
それから書店へ向かい、読んでみました。
あどけない話
光太郎は左に
智恵子は右に
重なり合わない2人のような。
あどけない話。