里山でスケッチしていたら
子どもたちが里山で遊ぶ様子を絵に描いて、ポスターを作ることになりました。里山の一部を所有している保育園の関係者の方と、現地で立ち話をし、これまでのイラストを見ていただいたところ、すぐにお仕事をいただけることになりました。
今後、この場所でワークショップやイベントなどを開催して、継続運営できる流れを作りたいとのこと、まずは遊びにきてもらうためのポスターを制作することを考えていたそうです。
さっそく保育園の子達が遊びに来る時間を教えていただき、後日スケッチブック片手に様子を見に行きました。里山への坂を登っていくと、やがて木々の奥から子供たちの賑やかな声が聞こえてきました。
遊ぶ前に、先生が子どもたちを集めて、お約束のお話をされていました。楽しいこともあるけど危険もいっぱい、危ないなと思ったら近づかずに先生に教えるよう伝えていました。保育園の中では言うことのない、お山ならではのお話で、大切なことです。
遊び開始の合図とともに、子どもたちは一斉に散り散りばらばらに、かけ出しました。そして、予想はしていたのですが、興味深そうに、私を取り囲む子どもたちが多数残りました。
「絵を描くの。」「なんで描くの。」
「この場所を沢山の人に知らせるためにポスター作るの。」「ポスターってなに。」「伝えたいことを大きな紙に書いたもの。町中に貼ってお知らせするの」「ふーん。」
切り株の上でお尻をふりふりしてポーズを取ってくれたり、渾身の変顔を競うようにして見せてくれたり、あの木も描くといいと教えてくれたり、花を摘んで持ってきてくれたり、集めた棒を見せてくれたり…それはそれはもう、エネルギッシュで楽しい時間でした。
この楽しい気持ちを持ったまま、ポスター制作に取りかかります。
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