新幹線の中から

新幹線の中から

東京から帰る。今はその新幹線のなかにいる。電車に乗ると、なぜか文章を書きたくなる。理由は、やることがなく、暇だからだろう…。

昔から文章は書いてきた。というか、書かされてきた。中学に入学して2ヶ月でなかなかの問題を起こしたぼくは、それから毎日、朝一で学校に行って、野球部の顧問に日記を書いて提出。

あの頃の自分にとっては、苦行だったが、それによって文章を書く癖がついた。なんてこった。

と言いつつも、最近のぼくの文章は完全に自分用。人に見せる気は毛頭なく…自分が書きたいことをここに記録する。そんな感じだ。でも読んでくれている人がたまにメッセージをくれたりするのは、嬉しい。


仕事とは何か

話を大きく変えるが、最近仕事とは何か?を少し考える。社会人二年目を迎える年になると、周りで転職や働き方についての話が聞こえる。

社会人になって色々経験して、今後はどうしようか?少し未来を覗いてみるタイミングなのかなと思う。

ぼくはというと、恥ずかしながら、そういうことにはあまり関心を持たず…「"熱風"という冊子おもしろいなぁ」とか「加藤周一さんの"日本その心とかたち"という本が欲しいなぁ」とか、呑気なことを考えていた。

でも周りがザワザワッとしたので、少し考えたりする、いつもその調子だ。

「仕事」はムズイ。そもそもぼくは、「"好き"を仕事にしたくない」という人間なので、多くの人とはここからちょっとズレている気がする。

その理由は様々あるが、ぼくの場合、好きを仕事にすると、客観性が失われる気がする。(※ぼくの場合です)常に真ん中に立ち、俯瞰して物事を見たい。

そんな時に、「好き」や「やりたいこと」が強すぎると、やっぱり自我を優先してしまって、物事が良い方向にいかない時がある。

そういう意味では、「すごくやりたいこと」を仕事にするより、「まぁやっても良いこと」を仕事にすると、ちょうど良いのかな?と、思ったりする。その辺は、本当に人それぞれだと思う。

あとは"やらされること"。世間の人は、これをネガティブに捉え過ぎている気もする。

ぼくなんてやらされてばっかりだ。福祉も、他のプロジェクトも。自分がやりたくてやったことは、少ないかもしれない。

でもやりはじめると、それが意外と面白かったり、自分がやる意味が後からついてきたり、そうやって熱量が生まれる時もある。

ただそれらは、目の前のことを全力でやるからなのかなとも思う。仕事をやらされて、だから手を抜いていたら、見える未来も見えなくなるのかなと、思ったりもする…。

でもまぁ、大人にそそのかされて、たまには"やらされる"のも、悪くないのかなと思う。ただ一番肝心なのは、"誰にそそのかされるか"だと思うけど…。(ここが一番ムズかしい…)


東京帰りなので

東京、相変わらず楽しかった。展示や美術館にもたくさん行けて、りまさんとの時間もゆっくり過ごせて、良い時間だった。

このまま秋田に帰り、夕方から2件ヘルパー。今日のうちに、現実であり、日々に戻す。それが大切だと思う。

宮沢賢治さんが生前、農業に軸足を置き、その傍ら文学を生み出した。だからぼくは、常に福祉に軸足を置きたい。

おもしろいプロジェクトをやるにしても、新しい仕事をやるにしても、軸足は福祉に置く。

お金や生産性とかを考えたらアホらしいかもしれないけど、自分自身のリズムというか、人間としてどう生きていくのかを考えさせてくれるのは、やっぱり福祉の現場な気がするので。

なので、今日から現実に戻るのです。

楽しい時間はあっという間。
日々も淡々と流れはするが、振り返るとあっという間。

だからぼくは、今日を生きる。
どうせ生きるなら、世のため、人のために。
ソウイウヒトニ、ワタシハナリタイ。



本の紹介

文章を書きました。が、このnoteにも書いた通り、あまりにも自分用(日記)で書いているので、読んでいる人に少し申し訳なさもあり…。

興味がある方がいるのかはわかりませんが、最近読んだ本や記事のなかで、特に面白かったものを載せておきます。
(※通販のリンクとかになるかもですが、アフィリエイト等でぼくの収益になることはありません)


①熱風
スタジオジブリが出している小冊子。前から気になってはいたんですが、昨日ジブリ美術館にてもらいました。冒頭のChat GPTから、大沢温泉にて行われている「もう一つの鈴木敏夫とジブリ展」の対談録など、それだけでもおもしろい。その他、連載多数。


②灰谷健二郎作品
「太陽の子」「兎の目」二冊を立て続けに読みました。「これは面白い…」読んですぐの感想。面白さに加え、僕らは人としてどう生きるか、日本の過去や歴史とどう向き合うのか、そんなことを考えさせてくれる二冊。最後の解説もまた、良いです。そしてKADOKAWAの本のカバーが洒落てて良い。


③世界地図の下書き/朝井リョウ
両親を事故で亡くし、児童養護施設で暮らす子どもたちの話。それぞれの境遇、立場、そんなみんなで一つのことに向けて頑張る姿。大人になっても忘れそうなものを、思い出させてくれる一冊。


④ 社会福祉法人元理事長による性暴力とハラスメントについて考えた「そばに居る者」としての記録。/こここ

バランス感が良く、中立的なメディアである「こここ」からの記事。まず「こここ」からこの記事が出たことについて考えさせられる。そしてぼくも働く福祉の業界で起こった大きな闇。個人的にこの根強い闇と、どう向き合うのかは、福祉業界にとってすごく大切なことに思います。

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