自己紹介の仕方 〜レズビアンの場合〜
レズビアンがノンケにする自己紹介
ブログなどでは自分のことを「レズビアン」と言っているが、私は男性とも女性ともお付き合い可能なので正しくは「バイセクシャル」となる。…普段どっちの意識もないので、私にとってはどうでもいいこと。しかし初めての相手には「レズビアン」とか「バイセクシャル」とか言った方が分かりやすいよね。
しかし…このLGBT的ラベル付けがなかなかの曲者だ。LGBT業界ではよく「性はグラデーション」と言われる。つまりそれぞれの在り方は本当に十人十色で、便宜的なラベルでは分けられない多様性を含んでいるということ。なので本当はラベルで呼ぶこと自体、あんまり意味のないことかもと思う。
そして、ノンケの方々にもいろんなタイプがあるように、「レズビアン」といっても様々なタイプがいる。会ったことあるレズビアンが私だけだと、私がレズビアン全体のイメージを代表してしまうが、私と全然違うタイプの人もいっぱいいるので、そこんとこヨロシク。ノンケの方はLGBT当事者と会うことがあったら、ラベルのイメージで相手を見るのではなく、その人自身の個性を見てあげて!それはノンケの人も同じだよね。
LGBT業界内での自己紹介
地元LGBT団体Pとかの会に参加すると、初めに自己紹介したりする。数年前に団体Pに関わるようになったばかりの頃は、主宰のF氏は「呼んで欲しい名前(ニックネーム)とかセクシャリティとか」を言うように促していた。
クローゼットの当事者も多い場なので、本名でなくニックネームでの自己紹介は分かる。でも「セクシャリティ」って必要?そう思ったので、相方はわざと「セクシャリティは言いたくない」とか言うし、私は「今は女性と付き合いってます」とぼかして言ったりする。そのせいか、最近は自己紹介にセクシャリティを含めるようには言わなくなったような気がする。(最近団体Pの会に参加してないもので…)
性の在り方の違いを乗り越えるための会なのに、わざわざ相手のセクシャリティを確認するなんておかしくない?相手の属性を知っていた方が話がしやすい部分があるのは分かる。でも言いたくない人、言い難い人もいるよね?そういう人への配慮をすべきでは?見てたら私と相方が付き合ってるのはすぐ分かると思うし、それが分からなくても話をするのに何の支障もない。
L業界内での自己紹介
最近はそんなことないと思うけど、数年前までのL業界の出会いの場での自己紹介には必ずと言っていい程「ネコ(エッチで女性的役割をする)」か「タチ(エッチで男性的役割をする)」かの明言をする人がいた。出会いの場であるから、相手がどっちのタイプなのか確認したいのは分かる。でも…いきなりその話する必要ある?語弊があるかもだけど、ノンケの人がいきなり「私はこんなこんなエッチが好き」って言ってるのと変わらないような気が…。
ゲイの方々の事情は分からんが、女性同士で付き合った結果この夜の役割分担が被ってしまっても、それはそれでなんとかなるみたい。 どっちもOKな人もいるしね(リバーシブル、リバと言う)。ノンケの方々でも、実際に付き合ってみてから体の相性云々の話になるはず。その問題が2人にとって乗り越えられるものなのか、別れを決定的にするものなのかは、2人だけの話でいいと思う。知り合ったばかりの人とは、もっと違う趣味とか価値観とかの話をしたいかも…。
どの特性をアピールするのか
自己紹介する時に、自分の特性の中で何を初めに取り上げるのか、何について詳しく述べるのかで、その人の価値観、大切にしていることが分かるらしい。私にとってレズビアンであることはそんなに重要でないので、このブログ上でも初めは伏せていた。身バレを気にしていた部分もあるけど。
今はレズビアンであることのアピールを、LGBTの社会活動の戦略としてやっている。(ただ記事のネタとして書きたいだけ…というのもあるけど)当事者で悩んでいる人に「同性愛者でも幸せに生きてる」と言いたいし、当事者以外の人にはLGBTへの理解を深めてほしいと思っている。たとえ読んでくれる人が大した数でなかったとしても、草の根的にじわじわと影響が広がって行けばいいなー。
そんな大層なこと言いつつ、ただのレズビアンの日常について書いてます。社会問題とか難しいことを気にせず、単純に楽しんでいただければ幸いです。
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