女と暮らしてる女の恋愛遍歴 〜高校生時代②〜

前回は私が高校1年〜2年に追いかけていたT先輩(男性)について書いた。その後しばらくはT先輩を引きずりつつ、部活に忙殺される日々を過ごす。それから半年くらいで、次なる想い人が現れるのだった。若いと入れ替わり早いね〜。今回はその次なる女性についてのお話。


男前な女性、現る

小学校で仄かな思いを抱いたお姉さんは、見た感じとても女性的な雰囲気の人だった。中学校で好きだったK先輩は、小さな体に元気を詰め込んだような女性。今回書くB氏は内面的には非常に乙女だが、趣味(車やバイクが好き)や体格(筋肉質)等、ボーイッシュな面もある女性であった。今の相方と似ている点が多々ある。あ、B氏はあくまで「ノンケ女性」なので悪しからず。

B氏とは高校2年で同じクラスとなり、いろいろあって(割愛)夏休み明けに1人でお昼を食べていた私に声をかけてくれた。それから話をするようになり、帰る方向が同じだったので、部活がない時など一緒に帰るように。そうやって一緒に過ごす時間が増える中で、B氏の男前な性格、私にはない聡明さとバイタリティに惹かれていく。


告白から始まる濃密な日々

B氏が女性だからって、今更特に戸惑うことなく想いを募らせていく私。ある日一緒に帰っていた道端でその想いを打ち明ける。B氏は「想いに応えることはできないけど嬉しい、ありがとう」と言ってくれた。その後もそれまでと変わらず、いやそれまで以上に親しく仲の良い友人として付き合いが続く。

部活を引退した2年の冬以降は、毎日のように一緒に帰るようになる。その他、手紙を交換する、たまに互いの家に泊まりに行くなど、「親友」と言ってもいい親しさ。B氏が他の友人と仲良くしてると、私は嫉妬したりしたこともあった。しかし、そんな私を見捨てずに付き合ってくれたB氏。3年でクラスは離れるがすぐ隣だったし、そんな濃密な日々は高校卒業まで続く。

ちなみにB氏には高校の時も、その後もその時々で好きな男性がちゃんといらした。私と違って高校、大学時代は積極的な行動に出ることはなかったが、私は彼女の恋の話も聞いたりしてた。お付き合いしそうな可能性が低かったせいか、不思議と男性に対する嫉妬心はなかった。


距離が想いを薄れさせる

大学は別々、2人とも地元ではない土地での1人暮らし。入学当初は高校時代そのままの付き合いを手紙と電話で続けていたが、ある日あまりにも感情的になる私にB氏が「距離を置こう」と言った。……お付き合いしてるカップルじゃないのに、こんなこと言わんとならんB氏、申し訳ないねー。それだけ精神的に依存してたんだねー、私。

それに同意して半年以上、私にやっと別の人に目を向ける余裕ができる。「今の気持ちなら、B氏に連絡取っても大丈夫」と思った私は、久しぶりにB氏に電話をかけた。「別に好きな人できそう」と伝えると、ほっとしたような、嬉しそうな反応のB氏。そこからまた友人としてのお付き合い再開となる。


今はもう「過去の人」かも知れない

その後、大学時代にもお互いの部屋に泊まったり、卒業旅行に一緒に行ったりした。就職してからも一緒に旅行したことも。そんな親しい関係も、お互いの仕事や恋愛関係に紛れてだんだん疎遠になっていく。

地元に帰った時に会ったりもしてたが、生活環境が違い過ぎてだんだん話が合わなくなるんだよねー。あちらは海外赴任もするようなバリバリのキャリアウーマン、私は何度も転職を繰り返す、仕事より余暇の充実な人。もともと趣味も違うし、共通の知人の話題以外に話をするネタがなかった。

最近は互いの誕生日にFacebookでメッセージを送り合うくらいしかしてない。それすらも話題に困るくらい。最近の私なら、どんなに環境の違う相手でもそれなりに話できそうだけど、それがもともと濃密に親しかった相手となると距離感が難しい。ちょっと寂しいけど、お互いに「過去の人」になってしまったのかもね。


次はB氏を吹っ切った後、初めての「本格的なお付き合い」を経験した話〜。ちょっとずつ大人になってく私を見守ってください。

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ともみ
私の文章に少しでも「面白さ」「興味深さ」を感じていただけたら嬉しいです。