パンケーキを裏返すにはまだ早い。
今朝、5年ぶりに朝食にパンケーキを焼いた。
平日は忙しくって朝ごはんはてきとうになってしまうことが多いから、休日の朝は「朝ごはん」と呼べるものをつくりたくて。
5年ぶりに焼くくらいだから、ペーパードライバーならぬペーパーパンケーキ焼きのわたしは、今日はじめてパンケーキの正しい焼きかたを知ったのだけど、
①フライパンを熱する
②濡れ布巾の上にフライパンを置いて少し冷ます
③再び火にかけて1枚分の生地を流し込む
④パンケーキの表面がぷつぷついってきたらひっくり返す
⑤裏面に火を通して完成
とまあ、一度熱したフライパンを冷ますのがポイントな以外は想像通り簡単だった。
ただ、パンケーキをフライパンに流し込んだあと、表面がぷつぷついうというのがアバウトすぎてわかりにくい。
わりとせっかちなわたしはそのタイミングを間違えてしまった。
「そろそろかな」とフライ返しをパンケーキの底に突っ込んだのだけど、まだ生地がきちんと固まっていなくて、パンケーキのかたちが少し変形してしまった。
そっとフライ返しを底から抜いて、もう少し待ってみる。
「えいや!」ともう一度フライ返しをパンケーキの底に突っ込んだ。ひっくり返そうとしたけど、今度は生地の一部がフライパンに貼り付いていて、パンケーキにヒビが入ってしまった。
どうしようもできなくて、勢いでそのままひっくり返して、5年ぶりのパンケーキを焼き上げた。
わたしは、いつもこれと同じことをしている気がする。
物事がよい状態に熟すまでがまん強く待てないのだ。
そして、失敗したり後悔したりする。
でも逆にがまんし過ぎるとタイミングを逃してパンケーキを焦がしてしまう。
でもそれって、何度も練習したらできるようになることで、きっとあと5回くらいパンケーキを焼けばわたしはパンケーキをうまく焼くことができるだろう。
何事もタイミングを掴むのって難しい。
でも、練習すればそのタイミングだってわかってくるんじゃないかなとパンケーキを焼きながら思った。
5年ぶりに焼いたひび割れた大きなどら焼きみたいなパンケーキは、部屋の中をメープルシロップと香ばしい甘い匂いでいっぱいにした。
パンケーキって最初の一口はあんなにおいしいのに、最後の一口は食べきるのが試練みたいだ。
とりあえずあと3ヶ月は食べなくてもいいかなと思う。
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