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はる、君を待つ

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出産予定日まで30日。出産までの気持ちを語るエッセイ
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#フォトエッセイ

午後5時すぎのお昼寝

「お昼寝」と呼ばれるものを、ここ数年数えるほどしかしたことがない。と、言うのは大袈裟だし…

君の ”ばあば” とわたしの母

「はる、君を待つ。」と言うタイトルでマガジンで連載を続けているのに、最近の私の文章には君…

日常の中にある、非日常を切り取りたい

noteを毎日更新すると決めてから、毎日何を書こうかなと考えるようになった。 あと2〜3週間…

肩書きのない自己紹介

自分が何の専門家なのかを明確に。と 写真家→ライフキャリアフォトグラファー→フォトグラフ…

解像度の高くない、日常を切り取る

私が撮りたい写真、好きな写真って何かな?って考えていた時に思っていたことは、ピントが甘く…

夜更かしと、雑音と、ご機嫌と。

どうしても夜更かししたい夜はある。 静まった空気の中でたった一畳のスペースに2時間は居座っ…

冷凍金魚

今日は少し怖くて大切な話をしよう。 幼い頃、私は金魚を四角い水槽で飼っていた。出目金じゃなくて、普通のお魚タイプのオレンジ色した金魚は、餌をあげればバクバクと食べて、いつもフンをくっつけて泳いでいた。 3年くらいでどんどん大きくなって、でっぷりと貫禄がある泳ぎをしていた。 生き物を飼うのには、責任がいる。 命を扱うことになるのだから、当然だ。 でも、小学校4年生くらいだったかな、私は金魚を生きているものというよりも、泳いでいる物体として見ていたかもしれない。 いつも通

ベランダで、君と日向ぼっこをしよう

実家のマンションは南西向きの7階にあって、丘の上に建っている。春のこの時期は、部屋に光が…

母子手帳サプライズ

体外受精をした不妊治療専門のクリニックで、なんだかよくわからない白い影がマウスのカーソル…

送迎車の運転手のおじさんと

里帰り先の産院では、マンションの下にお迎えが来て、君とわたしを病院まで運んでくれる。お迎…

あさの音と人の気配

昨夜はもうすぐ君のパパになる人がわたしの育った家にきて、隣で眠った。 別に届け物があった…

8年ぶりのお留守番

横浜の実家に里帰りをして、もうすぐ2週間。 すっかりこの家の人に戻ったかと思えば、そうで…

母の心は、君以外のことでいっぱいだ

出産予定日が30日を切っているのに、どうしてこうも自分のことばかり考えているのだろう。 君…

はる、君を待つ

ずっとnoteではなく、Instagramを更新していたのですが、ここ最近文章を書きたい欲が出てきたので、 写真と文章で今の自分が思っていることを書き留めておこうと思います。 結婚して5年。妊活2年、不妊治療2年を経験し、体外受精で子どもができて9ヶ月が経ちました。 結婚したらそのうち子どもができるだろうと思っていたけれど、そのうちなんてことはなく、つくろうと夫と協力し、病院で検査をして、仕事の合間に何度も通院し、お腹に自分で注射を打って卵子を増やし、受精させたものを子