washida ryohei

24歳 役者 すこやか生ハムフランケン

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24歳 役者 すこやか生ハムフランケン

最近の記事

雨の帰り道

イヤホンを忘れた。ビニール傘の下、ラジオも音楽も何も聞かず帰宅する。 ひとりごとが頭の中でうるさくて、膨れ上がった文章の重みが大体僕の体をどちらかに傾ける。左が多い。 論理的思考を司るのは確か左脳だっけ。でも左脳はほんとに左側にあるんだっけ、たまにそういうのあるから。なんで逆なんだろうこれっていう。例えが出ないな、んーとなんかある気がする。 こういうの。 うるさい。重たい。 風の当たった街路樹が、葉に残る雨粒を撒き散らしてズボンを濡らす。お腹は空いているが何を食べたいか

    • 満員キツキツ六丁目

      つくづく東京の電車は疲れる。 まあ僕の田舎の1時間数本という電車にもそれなりの疲労や苦労は伴っていたけれど、こちらの混雑ぶりや路線の複雑さ、そしてどこからともなく漂うあの臭いなんかには辟易させられる。 最近ある意味での働き方改革をしたのだが、その関係で始発の電車に乗って最終の電車で帰るような日が多くなってきた。こう書くと世間の「働き方改革」への逆走だな。 大きい荷物を持っていることも多いので、そいつのやりくりにも困る。毎度初見の乗り換えルートを辿るため、ぶら下がっている

      • こんなところに天国はないのである

        とんでもない間違いを犯したあとなのかもしれない、と思いながら日々生活している。 むかしやり取りがあった会社の名称がふとした誤字で表示されただけでなぜか焦るし、関係を断った人の名前が出るたびに汗を数滴かく。 自転車のタイヤを交換し、友人と酒を飲み解散した。 でも飲み足りない。始まってしまう。 思えばものを書く人間、何かを作る人間は酒を飲まない人が多いなと今更思う。飲まないほうが絶対に夜が長いし、実質。でも帰り際に立ち寄ったコンビニで気づいたら焼酎ハイボールの500ml缶

        • 腎臓とかちゃんとあるし

          僕の中に「優しい」とされる心の動きや、それに伴う言動が含まれてると仮定したとき、結局それは親とか嫌いなやつとかその他諸々の存在から受けた「嫌」の裏返しでしかない。ああされるのは、ああ言われるのは嫌だったから自分はこうしよう。そのパターンでしか優しさを振る舞えていない。 だから純度100%の「優しい」を、受けたそのまま他者に振る舞える人が羨ましい。 いや、羨ましいとは思ってない気がする。むしろ恐ろしいと思っている。思えばそういうタイプとめちゃくちゃ仲良くなったことがない。自分の

          重荷

          悩み相談をされた時の立ち回りって、結局なにが正しいんだろうか。 「うんうん、分かるよ〜」 お前に何が分かる。今の説明ぽっちで私の24時間×n日ぶんの苦しみを把握されてたまるか。 「それは〇〇すべきじゃない?」 そんな可能性とっくに通った、それで説明つかんからまだ悩んどんやろがい 「俺には分かんないけどさ、」 分かれ。分かろうとせえ。 「あーそれってこういうことか」 お前に何が分かる。 性格の悪い人間を通して出力したのでこんな言いぶりになってしまったけど、悩んでる人っ

          賽子の目

          自分の人生が全く進んでいない時、人と話すのが怖い。 その人と喋っているようで、実際は自分の怠惰を眼前に突きつけられているだけでしかないから、怖い。 ある人と打ち合わせをして、終わったのが16時前。 ご飯を食べていなかったので遅めの昼食にする。丸亀製麺を選んだ。僕が生まれ育った岡山は、うどんに関して香川の植民地と言って差し支えない。当然店舗数やクオリティはあちらに及ばないが、なかなかどうしてこちらのお店もちゃんとしている方だと思う。というか、これは大阪や東京に住んでみて気づい

          めいめい酩酊

          発作のように料理をする夜がある。 気付いたらむね肉を2枚使ってとり天を揚げていた。温度を間違えて中が生焼けだったので、少し休ませてから二度揚げをする。 白だしがなくて下味にめんつゆを使ったから、割と色黒な仕上がりになる。かじると普段より硬い。二度揚げで長く火を入れたせいか。 酒はすすむ味で、よかった。 翌朝起きたらちゃんと洗い物が済んでいた。一人暮らしなので当然自分がやったことになる。酔っていたため記憶がないが、本能で食器を洗ったらしい。 暴力や暴言に訴えるより、こ

          めいめい酩酊

          ヒュルルルルルルン

          休み。 昼前に起きて納豆ご飯を食べる。ここしばらく、ある一つのことを待ちつつ、目の前の生計を立てるため労働する日々を送っている。 休みの今日くらいはどこかへ出向こうかとも思うが、どうにも体が動かぬまま古い動画をYouTubeで見ていた。 18時。さすがにまずいかと思い出かけることに決める。気が滅入りがちなここ最近は、食べたいものを遠慮せず食べるようにしている。今一番食べたいものは何だろう。イメージが黄色い衣に収束した。 今から私は、鳥貴族のチキン南蛮を食べる。 少し距

          ヒュルルルルルルン

          瓶の蓋

          コーラを飲むと法事を思い出す。 今飲んでも、線香の残り香と子供なりの遠慮を思い出してしまう。

          カットウ・カット

          美容室のシャンプー中、痒いところあった時ってみんなどうしてんのかな。頭って目印になるものが少なくて、口頭で指示出すの難しい。 耳の上とか分かりやすいとこだったらいいけど、「つむじの左側の、あっもうちょっと後頭部寄りで、んー、そこよりは上のあーーでももうそれで、はい、大丈夫です」みたいになりそう。そもそも痒かったら掻いてくれるの?人に頭描いてもらうとかちょっと恥ずかしいな。自分で掻くのはダメなのかな。 カット終わった時の「長さいかがですか?」も結構むずかしい。正直「あーここ

          カットウ・カット

          三文

          9時20分。なんか早く目が覚めてしまった。寝たの4時前くらいなのに。何せもったいないので洗濯物を回し、もらいもののカップヌードルを啜る。洗濯も終わったらしい。 めんどくさい。干すのが本当にたいぎい。出ました岡山弁です。他の県でも言うとこあると思うけど。 いかに嫌か、洗濯終わった服を干すのが。回すまでは早いんだ、洗剤入れてボタン押すだけだから。これだって昔は暑い日も寒い日も洗濯板を使ってゴシゴシゴシゴシやんなきゃいけなかったわけだから相当甘えてるんだよな。てか洗濯「板」て。

          タベキ

          すごく飯を食った。 新宿から朝帰りをして松屋で朝のソーセージ定食with牛小鉢を食べ、昼は事前に買っていたハンバーグ弁当。仕事の休憩中、夜はなか卯で丼とうどんを食べる。 帰宅。なんかまたお腹が鳴っている。ただここからさらにご飯を食べるのは流石にやめた。この日ラスト一食行くか行かないかに僕の今後が左右されていたらいいなと思う。ターニングポイントになっていればいいよなと思う。なってないと思う。

          入ってただろ

          オムライスの気分。でもオムライス食べれる店が遠い。調べたら近くの豚骨ラーメンの店でオムライスを出してたので、行く。 テレビではサッカーの代表戦をやっている。2人いる店員さんが定期的にテレビを見るだけの時間を発生させてる。料理の提供に行く体で、毎回テレビをチラ見している。早く真面目に俺のオムライス作ってくれ。 やってたのは中国戦。向こうの守備が今ひとつなせいで、めちゃくちゃ点が入る。僕が滞在してた間で3点くらい入ってた気がする。一方的な展開すぎるのか、実況席も段々言うことがな

          入ってただろ

          長めカンタービレ

          タダで健康診断を受けてきた。 タダっていうかまあ職場負担。行ったら待合にはスーツのおじさんばっかりで、黒Tシャツに安いジーンズ履いてる小僧なぞめちゃ浮いてた。 風邪すら年に一回引くか引かないかくらいですこぶる体は丈夫な方と自負しているし、今んとこ自覚してる異常はないけど、なんとなく検査は受けときたいと思ってたからちょうど良かった。 検査着に着替えて中に入る。きょう一日僕は「52番」と呼ばれ続ける。刑務所に入ったらこんな感じなのかなと思う。あまり長い間囚人でいたら、僕は自

          長めカンタービレ

          ふーん

          もう新しく「この食材こう調理したら食えるぞ!」みたいなものって発見されないのだろうか。 ウニとかこんにゃくとか、わざわざそんなもん食わんでも…みたいなことを現代人類はほぼしなくなってると思う。一部にはまだいるかもだけど。ただ歴史上そうやってチャレンジした中には、普通にダメなもん食って命落とした勇気あるアホもいっぱいいたんだろうし、飽食の時代にそれをあえてやるメリットもないからなんだろうか。 でもミドリムシ食べたりとかもそんなもんか(あれは健康食的な扱いもでかいけど)。世界

          抜錨

          ようやく台風が消えたようです。 ほぼ新品のケープのガス抜きをしました。仕事で。大きいほうのケープって、全部中身出し切るまでに20~30分くらいかかるんだな。正しく使えば何百何千という寝癖を正せたのでしょうが、誰のものかもしれぬ廃棄品だからなんか使いたくないし、なんか表面もべたべたしてるし。 よく行くドンキ。若者が溜まらないようになのでしょう、入り口でモスキート音が流れている。毎回毎回『チキチキチキチキチキチキ』「うう…」ってなりながら入店しています。なのにここにずっといる