平成30(2018)年1月から2月の大雪記録
平成30年2月、北陸を襲った未曾有の大雪。和雪庵を開庵して初の冬に経験した雪の記録です。
1月10日、積雪の開始
この日低気圧が発達しながら日本海側を通過しました。大陸から冷たい空気が流れ込み、白山市松任地区近郊も雪模様に。このときこの程度の積雪は前年の12月にも数回あり、大事になるとは思っていませんでした。
引用元:気象庁過去の天気図(1日表示)
※以下天気図の引用元として表記省略
1月11日、積雪約10㎝
午前中は前日の雪が残って、玄関前も雪化粧という言葉が似合う感じでした。その後も降ったり止んだりを繰り返して、夜10時頃には10㎝程度の積雪になりました。
この日は夜通し雪は降り続けます。
1月12日積雪約40㎝
翌朝起きてみた玄関前。(一部除雪済みです)降り続けた結果、積雪約40㎝。さすがに少し焦りはじめましたが、この後倍以上の積雪が2月にやってくるとは思ってもいませんでした。
積雪量は白山市松任地区では数年ぶりとのことです。(近所・談)
中庭は屋根からの落雪も含み、かなりの積雪に見えます。
深夜は風が強くて、壁面に付着した雪から吹雪だったことがうかがえます。
駐車場も一面雪に覆われ、車が動かせない状態になりました。
1月13日、天候回復
太陽が出て気温が上昇しました。天気予報を見ると、天候が安定するようなので、ある程度雪が溶ける様子を見てから雪下ろしをしようと思い、この日は雪下ろし作業をしませんでした。
天気図的には等高線が開き、安定した天候になりました。
1月14日、気温上昇
物置屋根からの雪が垂はじめました。この屋根に登れないため、下から雪羽根で突き崩します。また午前中から車を脱出させるため、駐車場の除雪をしました。午後4時までになんとか車を移動できました。
この後天候は安定しましたが、しばらくは雪に閉ざされました。
車を移動したことで、買い物に出かけることができ、信州の経験からこのあとも悪天候が会った場合に生鮮品などが入荷しないと思い、すぐに食糧の備蓄買い出しに出かけたため、除雪後の写真は撮影していません。
1月27日、和雪庵内覧会開催
この週は1月22日に東京で積雪20㎝を越える日があったものの、白山市松任地区では大きな積雪は無かった。
(1月22日天気図/下図:日本経済新聞オンラインより引用)
和雪庵を近所の方対象で内覧会を開き、このとき明治40年ごろに近所の方の曾祖父が長屋として建てられたことが判明しました。現在で4代目の家主として入居したこととなります。
この日午前9時頃の気圧配置と駐車場の様子です。
1月30日、松任地区、街の様子
雪が残っていますが、概ね溶けてきており歩くことも楽でした。
1月31日、東京へ
この日は東京での打ち合わせに行くため、始発の北陸新幹線に乗るためJR松任駅へ向かいました。松任駅では線路が雪に覆われている程度の積雪です。
ここまでで数年ぶりの大雪は一端の区切りを見せてくれました。月末に無事東京往復ができたのも奇跡的としか言いようがありません。
2月3日、新たな看板娘のお迎え
節分を迎えて、のの様の妹にあたる看板娘が京都天使の里霞中庵から到着しました。この到着もこのあとの天候から考えても奇跡的です。(このときは流通関係に問題はありませんでした)
2月4日、再び雪が降り始める
2月4日午前0時頃から雪が降り始めます。そのままその日のお昼まで降ったりやんだりを繰り返しました。写真はお昼頃の様子。天気図でも低気圧が多く発生。北海道南部、日本海側の低気圧が停滞をはじめます。
2月5日、雪が降り続ける
午前中から降り続く雪が影響して、深夜には積雪が一機に増えました。
写真は午前9時頃の玄関前です。
同時刻、駐車場の様子です。
この時間帯の天気図です。
この時点では、食糧の備蓄も十分あり、さほど危機感は感じていません。午後を回ったところでTwitterでフォロー中のウェザーニュースから警戒情報が流れてきました。
夕方を回ったところで、石川県の平地に大雪警報が発令されました。このときなぜか白山市から警報発令のメールは届かなかったため、Yahoo災害情報からのアラートで知りました。何があったのでしょう?
夜10時に白山市から大雪の情報がメールで届きます。以下はその内容です。
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白山市 【気象情報】
18年02月05日21時44分
金沢地方気象台発表
大雪警報(継続)
府県予報区の警告文【警告】
石川県では、6日昼前まで大雪に警戒してください。能登では、6日夕方まで高波に警戒してください。
<継続>大雪警報
<解除>風雪注意報
<継続>雷注意報
<継続>波浪注意報
<発表>なだれ注意報
<継続>低温注意報
<継続>着雪注意報
[雪]
6日夜遅くにかけて。以後も続く
平地の12時間最大降雪量30cm
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写真は深夜11時の玄関前の様子です。
2月6日、北陸本線金沢-敦賀間全線運休
天気図の大きな変化はありませんでしたが、雪の影響で北陸本線、北鉄、北鉄バスなど全て運休しました。北陸道も小矢部-福井間通行止め。しかし北陸新幹線はダイヤ通り動いていました。
朝の玄関前です。
雪は小康状態だったので、除雪をはじめました。
和雪庵前の市道は融雪装置が設置されているので、ある程度溶けています。
以下は駐車場の様子です。(上/朝8時・下/午前10時、雪かき後)
屋根上の積雪はこのような感じです。
中庭はキレイに積もっていました。
この日、福井県と石川県の県境(熊坂峠)で大雪による車両の立ち往生が発生します。国道8号線が通行止めになった一報です。
(引用/国交省近畿地方整備局より)
午後になって災害級規模になりました。(引用/福井新聞オンラインより)
当日の福井市Webサイトのトップ画面です。いかに緊急だったかがうかがえる画面です。(引用/福井市ウェブサイトより)
福井が大雪になっている中、和雪庵では給湯設備「エコキュート」室外機周りの除雪を開始しました。大雪は福井県側のようで、石川県側はこれでもまだマシだったようです。
正午の白山市積雪量。和雪庵のある地域は積雪1.5mとなっていました。
(引用/白山市ウェブサイトより)
当日夕方の白山市内(松任地区)の様子です。裏路地は車一台分。歩道は一人しか歩けません。
上の写真を撮影してからおよそ1時間後の駐車場の様子です。すでに積雪しています。
同時刻で翌日の北陸本線金沢-敦賀間の全線運休が決定しました。
(引用/JR西日本ウェブサイトより)
22時の金沢市積雪量です。
深夜24時ごろの玄関前の様子です。
2月7日、依然雪が降り続く
郵便は配達されますが、宅急便関係は集荷・配送業務停止のお知らせがきました。郵便屋さんすごいです。以下は当日の天気図です。
和雪庵縁側の引き戸が雪の重みのために歪み、開かなくなってきたため、軒屋根の雪下ろしを決行します。
まずは軒屋根の雪が落ちるスペースを確保しました。
その後、2階窓から届く範囲で軒屋根の雪を下ろします。
下ろした雪の上に乗りながら、軒屋根から張り出した分を崩しました。
さらに下ろした雪の山を伝って雪下ろし作業続行しました。
軒屋根と物置の屋根の雪を半分くらい下ろせたところで雪を捨てるスペースに限界が見えたため一旦作業中断します。
こちらは台所棟の屋根上。朝から積もり続け、積算1メートル程です。
当日の駐車場の様子。前日の除雪はリセットされていて悲しいです。
2月8日、やや天候回復
ついに郵便物が石川県に届かず、結果戸別配達はなくなりました。宅急便等は相変わらず配送業務停止。当日の天気図はやや回復傾向です。
駐車場から車を脱出させるため除雪作業をして移動させたら、バンパーの後が雪にクッキリと。
夕方までかけなんとか除雪に成功しました。しかしこちらも雪を捨てる場所が無くなりはじめます。
この日からかなり間引運転ではあるものの、福井方面では北陸本線が復旧しました。金沢-福井間は相変わらず運休が続いています。
(引用/JR西日本ウェブサイトより)
2月9日、気温も少し上昇し、天候回復
高気圧に覆われ天候は安定しました。気温が低いものの、今後は上昇傾向に向かうらしい情報が出てきました。
近所の雪吊りが重みで傾いていました。
駅へ向かう細道は50㎝ほどかさ上げされている状態で、歩道も全般的にこのような感じです。
この日から北陸本線は間引き運行ながら、やっと敦賀-金沢間が復旧します。
(引用/JR西日本ウェブサイトより)
同日、Yahoo天気予報でビビらされました。(笑)
(引用/Yahoo天気予報より)
2月10日、軒屋根の雪下ろし
中庭の雪山が少し締まってきたので、雪下ろし再開です。(前日のYahoo天気予報を見て焦ったので)物置屋根の雪が前方にずり落ちてきたため、危険な状態にもなっているため、対処します。
雪下ろし完了。右側の軒屋根のたわみが戻りました。
この日の天気図です。南岸を進む低気圧が見えます。
外の様子です。
和雪庵の塀柵が雪の重みで倒れかけていることが判明しました。
Yahoo天気予報にビビらされていた三連休の大雪は、多少降ったもののたいしたことはなくて、この後天候は安定しました。積雪も順調に少なくなっていきます。さすが北陸。信州と違って溶けるのも早いです。
北陸本線は翌日からかなり正常ダイヤに戻る予定が出ていました。
(引用/JR西日本ウェブサイトより)
2月13日再び警報
白山市から警報のメールが届きました。引用しておきます。
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白山市 【気象情報】
18年02月13日07時36分
金沢地方気象台発表
大雪警報(発表)
[雪]
13日夕方まで
平地の12時間最大降雪量30cm
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しかし、幸いにしてすぐに解除されました。
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白山市 【気象情報】
18年02月13日10時29分
金沢地方気象台発表
大雪警報(解除)
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2月14日以降、天候安定、気温上昇
北陸本線、ほぼ復旧しました。(引用/JR西日本ウェブサイトより)
駐車場の雪もかなり溶けました。
中庭に魚が現れます。(どこかの窓の反射かな?)
雪で倒れかけていた塀柵も仮補修し、大事に至らずすみました。
歩道の雪も無くなりました。(22日)
和雪庵玄関前の雪も少なくなりました。(22日)
以上が通算4日北陸本線不通。ほぼ一週間雪の処理に追われた北陸平成30(2018)年2月の大雪記録でした。
(ブログ「ことほむ」閉鎖のため2020.3.22記事移動)
和雪庵は大きな被害こそありませんでしたが、古民家故に壁のひび割れの他、門の傾きなど細かな補修が必要になりました。
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