『茶湯秘書』 フクサキヌノ事
茶書研究第13号『茶湯秘書』に「フクサキヌノ事」が載っています。この内容はいくつかの茶書にもありますので、少しご紹介しましょう。
まずは、『茶湯秘書』と「フクサキヌノ事」について。
『茶湯秘書』について
『茶湯秘書』の作者は堺を本拠として長崎貿易に携わった隠岐宗沕という人です。彼は表千家5代の随流斎に師事しており、『茶湯秘書』はそのときの質問集です。但しフクサキヌについての回答は”宗室”となっています。ここでの”宗室’は裏千家4代の仙叟宗室であり、随流斎からは叔父にあたり