継がれるもの
私が所属しているあるサークルで、新年最初の活動が行われた。かなり、今までの活動とは違う雰囲気を感じることになった。そこに、先輩方の姿が無かったから。
代替わりの時期である。私が所属している他のサークルでも、同じように先輩方の姿はなかった。それにしても、このサークルだけ随分と雰囲気が違った気がする。
先輩がどのように後輩に接するべきか、という考えには色々ある。純粋にただ友達として接するというのもメジャーで良い方法だ。個人的にもそれはありがたかった。
でも、そういうサークルは、代替わりしてもとても寂しさを覚えるということはなかった。ただ、友達の一部が来なくなっただけだから。
先輩方がいなくなって寂しさを感じるのは、その先輩から実際に色々なことを教えてもらって、導いてもらったからだと思う。みんなしっかりと、自分の役割を果たしていた。同期じゃない、確かに「先輩」だった。
だから、役割が自分たちに受け継がれた時、寂しさを感じるのだろう。確かに、役割を果たしていた先輩方はもういないってはっきりとわかるから。
この寂しさは、きっと何かを受け継ぐことができた証だ。