装飾チーム 今井清太郎が語る!早稲田祭を彩る装飾、その裏側にある想いとは
早稲田祭を訪れる誰もが目にする装飾物。その制作の一部始終を担うのが、装飾チームです。手がける装飾物は、大人気の大隈銅像前オブジェから南門通りのフラッグやラベルまで多岐にわたります。キャンパスと早稲田のまち全体を彩り、「早稲田祭2022」という空間そのものを演出しています。
___今年のキャッチコピーは「想いの照らす、その先を。」ですが、装飾チームの装飾物にかける「想い」を教えてください。
今年の装飾チームが特に大事にしたのは、「早稲田のどこに行っても、早稲田祭2022のテーマを体現した装飾物が来場するみなさんの目の前に広がっている状態にしたい」ということです。キャンパス装飾であれば、装飾物がキャンパス全体に散りばめられ、どこに行っても装飾物が見えること。これが、僕たち装飾チームの考える早稲田祭2022の空間演出です。装飾物のない場所をなくし、キャンパスの全ての場所で早稲田祭2022の香りを感じられることを目指しています。
___具体的にどのような場所に設置しているのですか?
例えば早稲田キャンパスなら、南門が入退構に使われますよね。来場者のみなさんが必ず通る場所です。だからこそ、その視界に必ず装飾物が見えるように、キャンパス全体を彩っています。南門を入ってくるとまずは2号館・8号館の間の装飾。キャンパスに入ると銅像前のオブジェ。そのさらに先には10号館の横断幕が、というように、キャンパスのどこを見ても、意識しなくとも装飾物が目に入ってくるのがわかると思います。
そのために、キャンパスのどこに、どのような装飾物を設置して、キャンパス全体を「早稲田祭2022」に創りあげていくかを一番に考えました。
___何をつくるかということだけではなく、どこに置くかということも意識されているんですね。
キャンパスのどこに行っても、早稲田祭2022のテーマを体現した装飾物が存在していることが大事だなってことを考えていて。その影響もあって、装飾物の数は今年が歴代で1番多いです。企画数自体も「今年が一番多くなるね」という話をチーム員としています。
あとは、どこにどんな装飾物を置くのか? どのような装飾を施すか? 窓を装飾するならその大きさは? オブジェをつくるならその場所は?とか、昨年度の装飾物も複数の視点で振り返って、これはなくしてもいいのでは?こうしたらいいのではないか?ということを考えたりして、装飾物一つひとつに想いを込めています。
「早稲田祭2022の雰囲気を感じられる空間づくりへ」
~戸山の丘装飾の魅力~
___今年、注目の装飾物はなんですか?
今年度新たにオブジェクトを設置する、戸山の丘の装飾です。装飾物一つひとつももちろん大事ですが、戸山の丘という空間全体の装飾に注目してほしくて。屋内では、スターバックス前の窓ガラス一面を装飾し、屋外の戸山の丘にはオブジェを設置しています。
戸山の丘には、参加団体のストリート企画があったり、スターバックスが近いこともあって、たくさんの人が訪れます。そのためオブジェは、360度どこから見ても形になるようなデザインになっているんです。「太陽」をモチーフに、暖色系のオレンジや黄色という今年のテーマカラーを主に使って今年らしい装飾物に仕上げています。
___スターバックス前の窓も面積が大きく、戸山の丘側から見ても屋内から見ても、華やかな雰囲気を楽しめそうです。
そうですね。オブジェや窓装飾などを通して、戸山の丘全体を早稲田祭2022らしい空間に創りあげているんです。どこからでも早稲田祭2022の雰囲気を味わっていただけると思います。
「早稲田のまちをも巻き込んだ早稲田2022の空間演出」
___例年の装飾物との違いを教えてください。
今年は地域装飾にも力を入れています。
今年のキャッチコピー「想いの照らす、その先を。」の「想い」には、早稲田祭2022を楽しみに待ち、応援してくださる地域の方々の「想い」も含まれています。だからこそ装飾物を通して、キャンパスにとどまらず早稲田のまち全体が早稲田2022のテーマに染まり、キャンパスを中心とした早稲田のまちから、早稲田文化が広がっていく祭にしたいと思います。
例えば、南門ラベル(=南門通りの街路灯に貼られたラベル)が2018年以来、4年ぶりに復活します。地域の方々と交渉して設置させてもらうことができました。南門ラベルのほかにもフラッグなどが駅前から南門通りまでを彩っています。
今年は早稲田祭2022に向けて早くから設置する装飾物も多く、早稲田のまちのいたるところで早稲田祭の雰囲気をもう既に感じることができます。キャンパス内の戸山の丘装飾や10号館横断幕、南門通りに面したどらま館などがありますね。
___どらま館は特にそのデザインにこだわりがあるとお聞きしました!
そうなんです。今年の装飾物のテーマは「広がり」です。昨年度は「共に紡ぐ、共に育む」というテーマのもと、”紐”などの具体的なオブジェクトがあり、比較的デザインを考えやすかったのですが、今年の場合、テーマとして与えられているのはあくまでも「広がり」であり、解釈が無限大でした。グラフィックデザインに落とし込むのはいざ知らず、装飾物として制作するためには具体的なイメージを創りあげなければなりません。テーマを深く解釈し、「広がり」という抽象から具体に落とし込んで表現していくことが難しかったです。
早稲田祭2022では、「広がり」を表現するために「太陽」のモチーフを使用するデザインが多い中、どらま館では「花火」を使用しています。早稲田キャンパスに向かう南門通りを通る際、少し目線を上げて、花火の「広がり」を感じてみてください。
___装飾物を創りあげるまでの過程ではさまざまな試行錯誤があったと思います。苦労したことや大変だったことを教えてください。
装飾物のデザインを考えることももちろん大変ですが、制作面での苦労が多いですね。ペンキの塗りの正確さ、美しさから画用紙の使い方まで一切妥協せずに取り組んでいます。0.1ミリ単位での細かい修正を何度も繰り返し、印刷と同じくらいのクオリティを目指しています。また、つくって終わりではない装飾物だからこそ、見てくださる方々の視点を意識して作成しています。「早稲田祭ってこんなもんか」と見に来てくださる方の期待を裏切らないためにも、制作面でのクオリティを重視しています。そうすることが結果的に、早稲田祭全体のブランディングに繋がると思い、日々活動しています。
あと単純に肉体労働は大変ですね。毎朝8時に来て夜10時まで作業しているので忙しすぎてとても苦労しています。
___最後に来場者のみなさんにメッセージをお願いします!
今年は3年ぶりに本格的な対面開催となりますので、コロナ禍以前の早稲田祭より多く装飾物を設置しております。特に10号館屋上のフォトスポットは背景に大隈講堂が映って綺麗なのでぜひ写真を撮りに来てください!
〈早稲田祭2022概要〉
【名称】早稲田祭2022
【主催】早稲田祭2022運営スタッフ
【日時】11月5日(土)、6日(日)
【開催場所】早稲田大学 早稲田キャンパス・戸山キャンパス・周辺地域
【早稲田祭2022公式サイト】https://wasedasai.net/
【公式Twitter】@wasedasai
【公式Facebook】https://www.facebook.com/wasedasai.official
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〈お問い合わせ先〉
主催:早稲田祭2022運営スタッフ
【早稲田祭2022に関するお問い合わせ先】
E-mail:info@wasedasai.net
【キャンパス入場チケット・企画観覧チケットに関するお問い合わせ先】
E-mail:campus_raijou2022@wasedasai.net