【部員紹介】2年DB石野亨介「変化」
練習場の東伏見まで行くのに2時間以上。決して楽ではないスケジュールの中、部活も学問もコツコツ取り組む姿は「ストイックすぎてもはや心配」。彼を突き動かすものはなんだろう。
2年DB石野亨介「変化」
私は小学生の時から高校卒業までずっとサッカーに熱中していて、大学でアメフトをするなんて想像もしていなかった。
そんな私がなぜ大学でアメフト部 BIG BEARSに入部したのかというと、”アメフト未経験者でも頑張って練習すれば、試合に出て日本一の当事者になることができる”という点がとても魅力的だったからだ。
初めてみたアメフトの試合は昨年の早慶戦だった
アメフトはサッカーや野球などのスポーツと比べて大学から始める人が多く、未経験者でも試合に出場し、活躍することができる。
その中でもBIG BEARSは他のチームと比べて特にアメフト未経験者が多い。
つまりは、未経験者でも試合に出られる可能性がより大きいということになる。
未経験者でも活躍のチャンスがあるスポーツの、より可能性の広がった環境がBIG BEARSだった。
昨年春シーズンの新人戦
しかし、その一方で、高校でもアメフトをしていてBIG BEARSでアメフトをするために早稲田大学に入学したという人がいるということも事実であった。
アメフト未経験者の私が試合に出るためにどうすればいいか。
考えたことは「限られた練習時間の中でどれだけ他の部員より成長するか」ということである。
中でも特に意識していたことが3つある。
まず1つ目は「自分で考えること」である。
アメフト未経験者であった自分は先輩やコーチに様々なことを教えてもらう機会がとても多かった。
その中で私が意識していたことは、教えてもらった内容をただそのままやるのではなく”自分に合った形を考えながら練習する”ということだ。
ウエイトトレーニングの仕方や食事の仕方などもトレーナーに言われたことを何も考えずにそのまま行うのではなく、様々なことを聞き、それを参考に自分で考えながら試行錯誤する。
そうして、自分に合ったものを見つけるということを意識していた。
食事について自分から”考える”ようになった
次に2つ目は「がむしゃらに頑張ること」である。
人よりアメフトが上手くなるには人より多くの練習をする必要があり、練習やトレーニングの絶対量を増やした。
そこから、練習を
・前述した一つ一つの動作について考えながら丁寧に行う練習
・がむしゃらに思いっきり行う練習
この2つに場面や内容に応じて分けて取り組むことを意識した。
これにより考えることと行動することのバランスがとれ、理論ばかりにとらわれて頭でっかちになることを防げたと思う。
昨年の山中湖合宿
そして3つ目は「継続すること」だ。
考えて取り組む練習、がむしゃらに取り組む練習、
練習への姿勢を途中で投げ出さないで、継続すること。
その中で私が特に大切にしていたことは「自分で考えて行った練習やトレーニングをしっかりとやり切り、その結果を次に生かす」ということである。
自分の今までの練習とそれによって得られた結果について考え、それを加味した練習を行うということを繰り返す。
これらにより、大きな成長ができたと感じている。
背番号をもらい、臨んだ2019シーズン
上記の「自分で考えること」「がむしゃらに頑張ること」「継続すること」は一見当たり前のことだ。
このすべてを意識し続け高い水準で行うことは非常に難しく、私がこれらを完璧にできていたかは、はっきりとはわからない。
しかし、1年の秋シーズンに背番号をもらい試合に少しでも出ることができたという結果は、これらのことを少しでも意識しながら練習することができたからこそのものであると感じる。
2019年度チーム表彰では最優秀新人賞に選ばれた
最後に、これからの私が意識していきたいと思っていることは「変化を恐れない」ということだ。
今までの私は、ある程度調子が良かったりするとその状況にどこか満足し、それを維持しようとしていた。
しかし今シーズンはもっともっと高いレベルを目指し、今の自分に固執せず、現状を打破して様々なことに挑戦していきたいと思う。
そのような挑戦は自分の感覚や調子に対して大きな変化をもたらすかもしれない。
その変化を恐れず、さらに大きな成長を目指して頑張っていきたい。
2年DB石野亨介(文学部)
高校時はサッカー部に所属。下級生ながらも存在感を発揮しチームを鼓舞する。