【EU4マルチAAR】 1.クリミア危機(15世紀)
露土と英仏の対立
初めに、モスクワ大公国の現状を確認しよう。モスクワはルーシ領域内に五つの属国を抱え、軍量的にも経済力的にも地域内で頭一つ抜けている。
ルーシを統一するのは既定路線であるが、問題はその後。クリミアを巡るオスマンとの対立は必至であり、アルダビールもロシアの南下を妨害するだろう。しばらくはこの2か国が主な外交相手になりそう。
当面の外交勢力はこんな感じ。英仏と露土の対立が外交の中心となりそう。
新ロシアの確保
今回は対オスマンおよび対ペルシア(アルダビールが変態予定)を見越して、いちはやくカフカス山脈以北とクリミア半島に辿り着くこととする。また、ペルシアに先駆けてインド入りするためにカイバル峠を抑える。
汚い国境? そんなの気にせず道を作る所存。
いつものモスクワ
1444年12月12日、戦争解禁と共にノヴゴロド国に宣戦布告。例によって同盟国はいないので、2年ほどでスウェーデンから隔離するように領土を奪って講和した。
続いてトヴェリ=リャザン同盟の領土を蚕食し、リトアニアと同盟しているオドーエフを属国化して決着した。ここまでは普段通りのモスクワだが、今世界戦ではポ=リ連合が成立しなかった。これはルテニアと白ロシアの奪取が早まるので運が良い。
ウグラからヴォルガへ
15世紀のこの時代、ルーシはヴォルガ川最下流域のサライに都を置いたタタール人の支配下にあった。史実では、1480年にイヴァン3世の軍が大オルダ軍とウグラ川で対峙し、戦わずして大オルダ軍を撤退させた。これが「タタールのくびき」の終わりだといわれているが、ウグラ川はモスクワからわずか200kmしか離れていない近さである。
EU4ではこの「くびき」を表現するために、大オルダが年に50ダカット程を搾り取ってくる。解決法は、サライを奪取すること。原作よろしくモスクワ近くの川で敵の撤退を待つよりも、直接首都に乗り込むのがEU4流である。
1453年、大オルダに宣戦布告。同盟国ノガイの領土を勝手に渡すことで敵同盟国のウズベクを早々に離脱させた。この背信が祟ったのか、サライの占領権をノガイに取られてしまった。タタールのくびきは解消されたものの交易中心地の確保は次に持ち越しとなった。
藪をつついてトルコ人を出す
オスマンがアルダビールの拡張を手助けしている最中……
オスマン「アルダビールさんこれ人的キツくなってきた……」
モスクワ「あれ?? オスマンさん陸軍15kしかいないし人的0じゃん」
モスクワ「よっしゃ目の上のたんこぶを潰してくれるわ!」
1466年、クリミアに宣戦布告。独立保証国のオスマンはイラン方面で人を使いつぶすのに忙しいようで、苦虫を嚙み潰したような顔をして(想像。Discordで顔が見えないので。)参戦要請を断った。
1471年、ジェノヴァに取られたマトレガを除くクリミア領を全土併合した。ここで調子に乗ったモスクワがいらんことを言ってしまう……。
モスクワ「オスマンさん、テオドロを属国化しようとしてんね~~」
モスクワ「正教の守護者を差し置いて愚かにも黒海を越えた先に進出しようとするなんて、ねぇ……」
オスマン「いやいや、さすがに横暴が過ぎるでしょ」
オスマン「クリミアも事前相談なく全土併合しちゃうし、そんな言うんなら包囲網戦仕掛けてやろうか!?」
この時のモスクワ包囲網がこんな具合:
そう、モスクワがクリミア攻めに5年ほど費やしている間に、オスマン軍は完全に再建されていたのである。
モスクワ「やっべ、オスマンもう50kいるじゃん」
モスクワ「クリミア半島の3プロビから撤退するので許してください……」
オスマン「しょうがないなぁ」
かくして、余計なことをしたモスクワの敗北という形でクリミア危機は幕を閉じた。
世界情勢
・イングランドはメーヌとアランソンをフランスに売却し、百年戦争回避。
・HRE皇帝冠はフランス王に。フランスはポルトガルとグラナダの独立を保障してカスティーリャを妨害。イベリアウェディングは成立した。
・ブランデンブルクは共戦国のブラウンシュバイクを全併合したことでAEが爆発。振り出しから再スタートだが、貴重な同盟国候補なのでモスクワが助ける。
・教皇領はナポリを属国化。
・朝鮮は強制介入コマンドで日本に進出、無事李家が征夷大将軍となったらしい。
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https://note.com/waseda_strategy/n/n81d7b4e06fbb