【EU4マルチAAR】2.主役は遅れて登場

※今回からEthiopia / エチオピアに人が入ります。

前回のあらすじ

 モスクワはクリミアを目指し半島にその統治を拡大せんとするも、コンスタンティノープルの前に外交的敗北を喫し、半島から撤退する。神聖ローマ皇帝位はフランス王国のヴァロワ家が掌中に収めた。

大陸打通作戦

 1485年、前回のAEが幾分冷めたところでカザンに宣戦布告。ティムールに虐められたブハラ(調子のよいウズベクが変態)が同盟参戦しないため、これ以上ない好機である。バーシュギルド金山とブハラへの道を奪って講和。

一応チャガタイも参戦するが、明朝に攻撃されていたので個別白紙はすぐできた。

モスクワは初手のミッション「軍の終結」の達成によって、「ミッションで得られる請求権が恒久的になる」か「期限付きになる代わりにコア化減と外交官+1」のいずれかの報酬を任意で選択できる。ソロプレイなら間違いなく後者を選ぶが、マルチでは爆発的な拡張ができないため前者を選んだ。

遊牧民国家に宣戦するに際して、恒久的請求権のありがたみを実感したのでここで書いたのである。

さて終戦後即座にブハラに宣戦し、シベリア植民用にオイラトの西隣のプロビとティムールに隣接するブハラまで獲得。地図はとんでもなく汚い。

三分裂しブハラを失陥したブハラ=ハン国。南東部はのちにカザフとして独立したため即宣戦&併合、残りはアルダビールとチャガタイに独立保障されたため手が出ない。

インドへ急げ

 こうまでして南下を急ぐのは、アルダビールにインドを独占させないためである。ブハラ戦後の1494年、ただちにティムールに宣戦布告。すぐにアルダビール=オスマン連合軍も参戦。この世界戦ではホラーサーンにこそ独立されているものの、それ以外の版図は概ね維持している強めティムールだった。しかしプレイヤー3か国に挟撃されて勝てるはずもなく……

モスクワがアフガニスタン北部を、アルダビールがペルシア地方を獲得し、オスマンは(多分)ただ働き。この2か国の離間を図りたいのだが……。

こうなった。この講和の前、面倒な抗議がモスクワに届いていた。

アルダビール「ちょっとちょっと、ペルシア亜大陸には手を出さないでほしいんですけど」
モスクワ「いやアフガンはイランじゃないじゃん。ウチもインドの夢を見させてよ」
アルダビール「せめてマシュハドかヘラートは残しておいてください」
モスクワ「うーーーん、まあいいでしょう。ヘラートはもらいますよ」

後で知ったのだが、カフカス北側のチェルケシアの辺りもペルシア亜大陸の扱いらしい。そこは永久に双頭の鷲の権威の下に留め置かれるのだが。

イラン人は要らん

 征服後に自治度を下げるのを忘れていたため、アフガニスタン分離独立派がモスクワ領ヘラートで蜂起した。モスクワ軍は反乱軍相手に大敗。これを観察していたイラン人からありがたいお手紙をいただきました。

アルダビールからの軽蔑的侮辱「もっと頑張れよ。」。彼らとの国力差が縮まり今やライバルである。

ペルシアの誕生

 1508年、アルダビールがゴムを保持していた黒羊朝を下したことで、ペルシア帝国を形成した。彼らはオスマンとの蜜月を維持して、カフカスとアフガニスタンの二正面でモスクワと対峙している。インド・ペルシアを交易会社にぶち込めないオスマンはどうしても弱くなりがちなので、ゆくゆくはペルシアと組んでオスマンを討伐したい。

シーア派の大国・サファビー朝ペルシア。後でゾロアスターに改宗するらしい。NIに士気と規律強化がある恐ろしい国である。防衛の観点からダゲスタンの山岳プロビを奪っておきたいが、勝てない。

二百年早い合同法

 続く1513年にはグレートブリテンが成立した。ここで、仏土同盟に対抗する観点からグレートブリテンと同盟した。しかし数年後、オスマンはフランスからカスティーリャへと同盟先を切り替えてしまう。この同盟は抑止力以上の何かを提供できるのだろうか。

当然アイルランドは同君下位国。ボルドー、ノルマンディーに加え低地地方沿岸も持っているイギリスは将来化けそう。何で大陸領を維持できているの?

Боже, царя храни…

 1516年には満を持して……、

でかい! 領土管理限界が常に上限を超えていたので助かる助かる。直前にオスマンが皇帝フランスに話をつけた上で諸侯のジェノヴァに宣戦したので、武力脅迫でアゾフをハイエナしておいた。

ロシアが成立した。うーん、いい色だ。いい色なんだけど、カフカスを囲む3か国が全て緑になってしまったので大変わかりにくい。

ここからの目標は、想定される国境の外縁部まで到達することだ。西はカーゾン線まで(こちらは同盟国ブランデンブルクと接するので急ぐ必要がない)、南はカイバル峠とインドまで、東は満洲までである。

神聖ローマ身中の虫

 翌年国境紛争の戦線事由(州獲得コストとAE-25%)でリトアニア=ポーランド=スウェーデン三国同盟に単独で宣戦布告。これを第一次北方戦争とでも名付けようか。この戦争中野蛮なるトルコ人に前回のクリミア攻めの意趣返しをされ、

ロシアが大戦争中なのをいいことに、オスマンが正教国家セルビアに侵略した。すまんな擁護者は今忙しいんじゃ。

国境部をがっつり奪った数年後にブランデンブルクが主戦国として三国同盟に宣戦。忠実な同盟国たるロシアもお供して、

プロイセンは露仏と同盟を締結しているため、AI国家対策に注力できている。

1535年には遂にプロイセンが成立した。

世界情勢

 統治技術10を迎えて、ペルシア、グレートブリテン、ロシア、プロイセンといった主役が次々と登場した。残りは順当にいけば、スペイン、神の国、アクスムが現れると思われる。

・エチオピアがAIマムルークに奇襲戦線され瀕死になったが、ペルシアとオスマンが援助。義理を追ってしまったので対ムスリムで南北挟み込む形で協調するのは厳しいか。

エチオピアは前回AIだったため、アダルも下していない劣悪スタートだった。頃しもロシア成立前夜の1515年、エチオピア侵略の噂(統治者の特性「お喋り」による)をベルリンがキャッチしてDiscord国際会議場は騒然となったとか。

・オスマンはマムルークをエヤレト化し幾分拡大。東はペルシア、西は教皇領とスペイン、南はエチオピア、北はロシアとプロイセン利権に囲まれたこの国の命運やいかに。
・フランスによるグラナダの独立保障は「ローマ皇帝の御徳」で解消され、レコンキスタ完了まであと一歩。
・ブルゴーニュはパリに従属を誓った。この世界線のフランスはめちゃくちゃ強いので早くイギリスを攻めれば良いのに……と思う同盟国の屑であった。
・日本はぬくぬく内政によりなんと列強1位(!?)。列島と半島だけ開発度が真緑。神道改宗のため聖職者の影響力が100%に張り付いているらしい。シベリア植民で会いたくないんだが……。

1536年の列強。カスティーリャは新大陸で伸びているよう。
年間収入比較。日本(約200D/m)が飛びぬけて高い。国土が貧弱な割に敵が多く大軍が必要なロシアは工場が建ちきるかインドに行けるまで苦しい予感がする。

異端同盟

ロシア「戦争税発動しても月8Dほどの大赤字で苦しいよ」
ペルシア・オスマン「攻めるチャンスですか!?」
ロシア「お引き取りください」
教皇領「話は聞かせてもらった!」
教皇領「ロシア君さ、対プロイセンと対オスマンで協力しない? お金援助できるよ」
ロシア「プロイセンは朋友だから承服できないが、ともあれコンスタンティノープルは滅びるべきと考える次第である」

ここに正教のトップ擁するロシアとカトリックの頂点教皇領による神聖なる同盟が成立した。

舌禍は禍根を残すか

 本日のプレイを終え、感想戦をしているさなか、

ロシア「どうにもイスラムコンビが厄介なんだよね」
オスマン「オスマンはアルダビールを再序盤に助けた恩があるんで」
ロシア「インドに伸びて力を付けたペルシアは必ず牙をむきますよ。先制チャルディラーンしておくべきでは?」
ロシア「ペルシアもさ、金魚の糞みたいにオスマンにくっついちゃってさ……」
ペルシア「金魚の糞!?」
イングランド「www」
オスマン「ちょっとマズいんじゃないですか」
プロイセン「しこりが残りますよ」

ごめんペルシア君。やっぱオスマンと組んでペルシア討伐に切り替えよっかな。

次回予告

 ロシアの攻撃的拡張主義に耐えかねたペルシアの堪忍袋の緒が遂に切れた! アフガニスタンの支配を巡る帝国の衝突が世界規模の戦乱を呼び覚ます!

https://note.com/waseda_strategy/n/nae9622e1291a


いいなと思ったら応援しよう!