第二次欧州大戦マルチ
回数としては第三回(本当は第二回があったのですが、執筆者が書くのをサボりすぎて闇に葬られました)となった欧州大戦。今回はなんと7か国7プレイヤーのフルメンバーで行うことが出来ました。
<プレイ国家>
以下、国家と軽く中の人のプレイ傾向を紹介します。()内は恐らく今回限りのプレイヤー名となってます。
・スカンディナヴィア(執筆者)
北端に位置する国家で、ソ連・ドイツという二大陸軍国家に挟まれている可哀そうな国。また、海岸線が長いためイギリスによる上陸にも対抗しなければならない。一方で陸上の戦線自体は狭いため、要塞線と外交を駆使すれば領土保全も可能。中の人は戦争よりも外交を得意とするプレイスタイルのため、合っているといえば合っているのかもしれない。
・ソビエト連邦(アレグラ)
東端に位置する陸軍国家。みんな大好きソヴィエト連邦。今回は軍事・外交ともに練達したアレグラ君が担当。都道府県では愛知県などを担当し、各セッション強かに勝利を伺う正統派プレイヤーである。今回もその手腕を見せて勝利を収めるのか?
・ドイツ(ギッシー)
ヨーロッパのど真ん中に位置するいじめられっ子担当国家。外交・軍事ともに最強でないと大抵ボコられる。中の人は内政大好きっ子のため、果たして地獄のような欧州大戦を生き残れるのだろうか。前回の欧州マルチではフランスを、都道府県では北海道を担当した。(大抵執筆者の秘密外交網の被害者になっていることは秘密。)
・イギリス(やう)
唯一の島国。中の人は欧州マルチどころかHoi4自体手慣れていない初心者だが、海軍に注力すれば何とか生きれるというアドバイスを頼りに辛く苦しい世界を生き抜いていく(予定)。
・フランス(山名)
ドイツと同じく外交力が必要であり、かつスカンディナヴィアより海岸線が長いためイギリスの脅威に常に晒される悲しい国家。勝ち目あるんか……?中の人はソビエトプレイヤー同様軍事・外交ともにバランスの取れた模範的プレイヤー。人の好さ故か秘密外交に巻き込まれることが多い。
・オスマントルコ(壮麗帝スレイマン)
東南の果てに位置する国家。主に接している領土がバルカンとコーカサスという山脈地帯であるため、攻め辛く守りやすい立地をしている。中の人は軍事力最強の戦争狂。都道府県マルチでもグンマーを率いて世界を暗黒に叩き落した。あまりにも強いため、大概プレイの最後にフルボッコにされるレイドボス枠。今回もその戦争狂っぷりを存分に発揮してくれるだろう。
外交による領土拡大
戦争解禁となって早々、ドイツ・フランス連合軍が初心者イギリスの低地地方を分割せんと開戦。イギリス軍は当初、果敢に防衛体制をとったため一部陸軍が消し飛ぶも、スカンディナヴィア・トルコの仲介により低地地方を手放すことを条件に講和(なお、スカンディナヴィアは事前にイギリスと防衛同盟を締結していたにも関わらず、平然と破った)。これ以後、何故かイギリスのヘイトはフランスに向くことになる。百年戦争でも思い出しちゃったのかな?
そのころ、スカンディナヴィアは今後戦争する予定が一切ないオスマンと永久不可侵を締結。これによりスカンディナヴィアは狂犬に噛まれることを考慮せずに拡張を図れることとなる。また、同様に拡張の予定がないフランス・ソヴィエトとも年次更新制の不可侵条約を締結。これを以て、スカンディナヴィアは完全に対独を視野に拡張を進めていくことになる。
オスマンはソヴィエトとコーカサス・ルーマニア交換条約を締結し、イタリアから北アフリカを奪って領土を拡大していった。
これ以後、イタリア=ソ連は対オスマンで協調路線を歩み始める。
そして1940年10月、ソヴィエトが対独動員を開始。スカンディナヴィアも当然動員を開始し、スカン=ソヴィエト連合VSドイツ戦争が始まった。いくらドイツと言えど二正面作戦をいつまでも行う余力はなく、南の狂犬の脅威もあり、早々に講和。ソヴィエトはカリーニングラードを、スカンディナヴィアはポメラニアを手中に収めた。
暗躍するスカンディナヴィア
1940年10月の対独戦争前からイギリスとの交渉により「ドイツ・イギリスの対仏宣戦」の予定を知っていたスカンディナヴィアは、1941年のフランスとの不可侵条約更新を黙殺。反対にイタリアを対仏同盟へと引き込み、フランスは独英伊スカの4か国に一斉に宣戦布告されることとなってしまった。さらに、トルコも北アフリカを求めてフランスに宣戦布告。ソヴィエト以外の全国家が敵となってしまったフランスは早期に講和を模索し、ルクセンブルクのドイツへの割譲、ポルトガルのスカンディナヴィアへの割譲、北アフリカのオスマンへの割譲を条件に講和。イギリスはヘイトの高さからフランスとの戦争を継続し、イタリアはオスマンが侵略の構えをとったため、フランスと白紙和平を結び、兵力をオスマンへと差し向けた。
そして案の定、オスマンによるバルカン侵攻が始まり、イタリアはセルビア・アルバニアで防衛体制を取る。戦線は思いの外膠着するも、これを好機と見たスカンディナヴィアは便乗してイタリアに宣戦布告。ポルトガルの港を利用してイタリア本土に上陸し、ローマを落とすに至った。
半島の失陥が目前となったイタリアはスカンディナヴィアにシチリア島を割譲して講和。戦線は対オスマンだけとなった。
南方大戦
ここでイタリア側に立ってソヴィエトが南方戦争に介入。長らく続くこととなる、イタリア・ソヴィエト連合軍 VS オスマン帝国の南方大戦がはじまった。領土をかすめ取ることに定評のあるカス国家スカンディナヴィアがこの戦争を黙って見過ごすはずもなく、ドイツと協力してソビエト領土の切り取りにかかる。流石にトルコを相手しつつドイツ・スカンディナヴィアを捌くことは出来ないと判断したソヴィエトはスカンディナヴィアにバルト三国を、ドイツに自身が奪った領土を戻すことで講和。スカンディナヴィアは最盛期を迎えた。
他方で南方大戦はイタリアの列車砲が活躍したこともあり順調に進み、なんとあの壮麗帝スレイマンを敗北に追い込み、ルーマニアのソヴィエトへの割譲とギリシャのイタリアへの割譲を以て南方大戦は終結した。
第二次南方大戦
各地で一定の小康状態を保つ中、スカンディナヴィアがほっとくと本気で百年戦争続けそうなイギリスの救済のため、フランスに宣戦布告。しかし、フランス軍が予想以上に多くポルトガルを失陥。
一方の南方ではトルコが失陥した領土の獲得を狙ってイタリア=ソヴィエトと戦争状態に。ここに第二次南方大戦がはじまった。前回とは打って変わって今回はトルコの優勢に進み、イタリアはギリシャを失陥し、ソヴィエトもルーマニアを失うこととなってしまった。宿敵を打倒したトルコは逆レコンキスタを掲げて対仏宣戦布告。イベリア・ブルターニュの両半島への執拗な上陸戦を開始した。
トルコの躍進とスカンの崩壊
スカンディナヴィアはトルコと同じく上陸戦を展開するも、陸軍師団の数でフランスにかなわず敗北を続けていた。一方のオスマンはポルトガルを橋頭保として戦車師団をイベリア半島へ派遣。フランス軍を適宜包囲殲滅しつつイベリアの制圧を図った。そんな中、遂に東の巨人が西北へと目を向けた。ソヴィエト連邦による対ドイツ・スカンディナヴィア宣戦布告である。不意打ちとなったこの開戦はドイツの軍事的敗北により完全にソヴィエトの優勢となり、ドイツはポーランド・ハンガリー東部を、スカンディナヴィアはフィンランドとバルト三国を失陥することとなった。
工業力を一挙に失ったスカンディナヴィアは最後の足掻きとして協力していたはずのイギリスを裏切って開戦。スコットランドを制圧して工業力の上昇を図るも願いかなわず。コバンザメ外交により栄華を誇り、一時は世界一位の工業力を手にしたスカンディナヴィア帝国は、ここに崩壊した。
一方で悪を征伐したソヴィエトはかなりの工業力を吸収したが、イベリアのほとんどを手中に収めたトルコにはかなわず、あえなく第二位となってしまった。