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どらま館制作部週間01を終えて~その3

初めましてこんにちは。どらま館制作部の冨田です。
今回は制作部週間01 最後の振り返り記事として、
・どらま館読書会
・うらかたり
・制作会議室
の3企画を、企画者のコメントと共に振り返っていきます。

どらま館読書会

まずは、6月5日(土)開催のどらま館読書会──山本浩貴『現代美術史』です。

企画者からのコメント

どらま館読書会は制作部週間限定のものでなく、今後も継続する企画です。そのため今回は読み進めるわけではなく、どんな興味があって参加していただいたのかを中心に話を聞き、各自の興味から今後の予定を決めました。次回以降は参加者同士のメモやレジュメを見ながら読み進める予定です。
「読書会」は賢くなければ参加できないとか、知識がある方が偉いような場だと認識されているんじゃないかと企画当初は考えていました。ほんとうは、私含めひとりでは本を読み進められない奴らが集まって、読んだ「ことにする」ような集まりです。ただその想定は外れていて、そもそも「読書会」って何?おいしいの?という認識が多数だとわかりました。それでも参加してくれた方々の勇気に大変感謝しております。
本を独力で読めない奴は出来損ない、ではありません。それは複数人で同じ戯曲を読み、一、二ヵ月うんうん言い続けている演劇人が一番知っていることです。

コメントにある通り、この読書会では、山本浩貴『現代美術史:欧米、日本、トランスナショナル』について参加者が各々話すところから始まりました。
参加の理由は様々で、「現代美術史を時系列でさらいたい」「授業の延長で」「自分の創作を考えるために」など、同じ本に興味があるからと言って同じことに興味があるわけではない、という当たり前のようなことを感じました。今後本を読み進めていく中で、その異なるモチベーションが、一人で読むのでは得られない視座を与えてくれるのだろうと思っています。

制作部浜田が企画する読書会では、日程も含め、次回以降どういった読み進め方をするのかを参加者どうしで決めています。
今回の『現代美術史』も第1回は制作部週間で行なわれましたが、実際に本を読み進めていく回は今後も続いていきます。
新しい本を扱う際や第2回以降の日程については、どらま館Twitterにて随時お知らせしていますので、ぜひチェックしてみてください!

うらかたり

次に、技術班のメンバーのこれまでの照明スタッフとしての仕事を紹介する記事企画として、制作部週間中毎日更新されたうらかたりです。

企画者からのコメント

ブログ形式の「うらかたり」は対面での講習会断念をうけ緊急で考案された技術班のオンライン企画で、内容は主に渡部・中西各個人の照明スタッフとしての活動を総括するものになりました。記事は照明に関するニッチな部分にまで言及する一方、用語には説明を付して知識が無くてもわかるように工夫することで、当初の計画通り、舞台照明を知らない人に関心を抱かせるに十分な記事内容になったと思います。この方針については立ち上げの初期段階から決定し、それに基づき担当者それぞれが記事内容を作成しました。
本来行う予定だった講習会について、4月の開催時、どのように参加者を増やすか、また、そもそも照明を知ろうとする機会そのものが少ないという課題を発見していました。本企画はこの問題に対する一つの方策になり得ます。
また、今後は各団体の照明スタッフにオファーをかけたり、照明以外のスタッフにも同様の企画を展開することで、スタッフ同士のネットワーク構築や、早稲田演劇スタッフ全体のポートフォリオの機能を果たせると考えました。

舞台照明スタッフに携わっていない方は見慣れない単語に驚かれたでしょうか。普段演劇活動をしていても、こういった機材や照明プランニングについての話を聞く機会はなかなかありません。
コメントにもあるように、照明技術の継承という点で、この記事は重要なアーカイブになると考えています。

また、私個人としては、照明とは影を見せる技術でもあるのだという気づきがあり、照明に縁遠い人でもその奥深さに触れられる記事だったと思っています。

技術班では、4月に照明未経験者・初心者向けの照明技術講習会を開催し、今後も継続していく予定です。今回記事を執筆した中西・渡部が講師として企画・運営を行なっています。
記事を通して、照明に触れてみたくなった方はぜひ参加してみてください。

どらま館制作会議室

最後に、6月3日(木)にライブ配信で行なったどらま館制作会議室です。
私たち学生スタッフは、今年度から「制作部」として、制作班・企画班・技術班に分かれて活動しています。
しかし、今の体制になってから制作部全体で話すことができていなかったため、全体ミーティングを公開会議として行なおう、という趣旨で行われたのがこの「会議室」です。

会議は、これまでの活動を振り返りながら、企画の目的や問題意識、見え方や実施方法について話し合い、業務について把握する、というようなものでした。
このような「内部の会議をただ見せる」企画を開催したのは、先述の理由もありますが、もうひとつには、「制作部ってどんな人たちが何をやっているの?」ということを企画以外の形で見せるためでもありました。

今回、尻切れトンボのように課題を残したまま「会議室」は終わってしまいましたが、それら課題も含め、どらま館制作部はこれからもあれこれと悩みながら劇場の企画・運営を行なっていきます。そして、どらま館を、早稲田演劇を動かす人たちと試行錯誤できる場を作っていけたらと考えています。

終わりに

6月に開催した「制作部週間01」の振り返りはこれにて終了となります。

次回の制作部週間は8月に開催予定です。
noteのほか、TwitterHPにて情報を発信していきますのでお見逃しなく!


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