うらかたり 第1話
裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。
第1話は、渡部が担当します。
今回はこちら。
2019/12/18-23 @どらま館
桃源郷行きたい×劇団森企画公演
『無線電信機の言伝は、アンドロイドに届かない。』
作・演出:高場航大
3つのショートストーリーからなるオムニバス形式の作品でした。各話から1、2シーン紹介します☺︎
1話
天才少女と彼女が作ったアンドロイドのお話。
Dotz ParとMEGA HEX PARというLED灯体を使っています。パソコンのブルーライトをイメージして、色はUV(💡紫外線です。青〜紫っぽい色になり、白いものに当たると不気味に光ったりします。)と青を中心に組んでいきました。
ラストシーン。
舞台の奥からSource-Four(💡光を四角く切り取ったり、模様が彫られたgoboと呼ばれるプレートを入れることで、柄を投影したりできる優れものの灯体です)で役者さんの足元を照らしています。
もうちょっと表情見せたほうがよかったかな、とか、スモークでもっと光の筋を綺麗に魅せたかったな、とか。反省ですね。
2話
雲の上と地上の2つの世界のお話。
ラスト、上空を大きな雲が通って行くシーン。両フロントからレンズを外したDotzParで陰になった様子を表現。(💡レンズを外すと、光の当たる範囲が広がります)片方は青、片方は黄色でついています。
3話
意味深な家族の3つの約束のお話。
サイドバトンからFPC(💡機能はSource-Fourと似ている、小さな灯体。本来は美術館などで使用されるそうです。)で衣装に模様を投影しました。
美術当てはDotzParで。こんな微妙な色も出せるんですね〜LEDはすごいですね〜
ラストシーンです。Source-Fourに#88(薄い紫)のフィルターを入れ、柄を投影。この柄かっこいいので使いがちです笑
いかがだったでしょうか!
今回はここまでです〜
次回は秋研「まちぼうけ」のお話をします☺︎
【写真:沖田大悟様】