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うらかたり 第2話


裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。

第2話は、前回に引き続き渡部が担当します。

今回は舞台美術研究会73期(現在は引退して、さわら小學校と名乗っている人たちです)の引退公演についてお話しします!

2021年1月 映像公開
舞台美術研究会秋季研究会公演
「まちぼうけ」
主宰:犬飼朋花 
脚本:須藤瑠誠 演出:イロハス


画廊「街某家」を舞台に繰り広げられる、過去と現在、そしてこれからの物語。映像配信ということで美術も特殊で、色々苦戦しながら照明を組みました。

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上から朝・夕・夜です。窓の外にもしっかり世界が広がっています。美術さんすごい。
2枚目のオレンジは部室で掘り起こしたLEEフィルターを使っていて、実際に見るとかなりキツイ色です。映像にすると色が変わってしまうので、悩みどころですね...

また、このお話は過去と現在を行き来するので、全体を満遍なく当てる明かりを、過去は#A-2(超薄いオレンジ)フィルターで色温度を下げ、現在は#B-3(超薄い水色)フィルターで色温度を上げることで区別しました。

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夜はこんなシーンも。さっき窓の外に見えていた塀のところです。顔を見せるために、Source-Four (💡光を四角く切り取ったり、模様が彫られたgoboと呼ばれるプレートを入れることで、柄を投影したりできる優れものの灯体です)を自在ハンガーで吊って、低いところから光を当てています。


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高校時代の楽しかった思い出が甦るシーン。Sourse-Fourの光の筋をスモークで際立たせています。イメージはガラスの破片です。楽しかったけどもうここには無い。好きだったけど、もうここには来ない。
そんな「綺麗」と「痛い」を表現したつもりです。

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美術さんから送られてきた、卓球台に木漏れ日が差している写真を参考に、FPC (💡機能はSource-Fourと似ている、小さな灯体。本来は美術館などで使用されるそうです。)を使って作った明かりです。本番はシュートが変わっているのでレア写真です笑

いかがだったでしょうか!
今日はここまで!
次回も「まちぼうけ」のお話です☺︎

【写真:コトデラシオン様】


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