うらかたり 第22話
裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班が制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。
今回の制作部週間では、第19話~第24話を公開します。
初めまして!最近寒すぎて、マフラーを真知子巻きにして帰っています。劇団森4年代の酒井まりあと申します!主に役者、宣伝美術、演出、衣装をしています。
文章を書くのが得意ではないのですが、今回宣伝美術についてうらかたらせていただきます。
みなさん、宣伝美術がキッカケで舞台を観に行ったことはありますか?私はめちゃくちゃあります。私は宣伝美術がカワイイ公演だったり、宣伝が上手な劇団に足を運びがちです。宣伝美術を見て演劇を観に行くのは、お店で好みの服を見つけて試着しないで買ってしまうみたいな感覚です。もちろん、合う合わないは大いにありますが演劇を観る幅が広がるのでオススメです。
あんまり書くと文章が下手くそなのがバレそうなので、2021年に作った宣伝美術を紹介したいと思います。
劇団森2020年度本公演『霖』
ロゴをメインに作りました!題名が重厚感のある漢字一文字なのでロゴ制作に時間をかけました。霖の雨の部分が雫の形になっているのと、ポケモンのロゴっぽくした所がポイントです!ロゴはIllustratorというアプリで制作しました。元々あるフォントの上から図形ツールを使って文字を作りました。
表面に使用した写真は、SHIBUYA SKYから撮った写真に雨が降ってるような加工をしました。裏面は新宿ゴールデン街の街並みの写真を加工してどうにかメキシコシティに見せています。
劇団森2021年度新歓公演『金の切れ目が時間の切れ目』
題名の印象が凄く、新歓公演ということもあったので水色とピンクでド派手にしました。ポスターデザインは色が少ない方がいい!みたいなことを学校(某美大附属)で習ったので2色だけでがんばりました。色が少ないほど配置のデザインに拘らないとダサくなってしまうので意外と作るのが難しいです。題名の"金"と"時間"から連想させて、手をテーマにしました。全員が何かを欲してる!様なデザインにしました。
虚仮華紙×劇団森企画公演『ササノハラ』
この公演は『二人の無職』『夏の虫』の短編二本立てでした。
WS公演だったのでフライヤーを作る予定は無かったのですが、二つとも素晴らしい作品に仕上がったので宣伝をちゃんとしようとのことで全体のフライヤーと二つの短編のロゴを作りました。
普段は公演の前にフライヤーを作るので劇の雰囲気などはこちらで考えて作るのですが、今回は公演後にフライヤーを作ったので写真をメインで制作しました。どちらの作品も見たくなるような写真を選びました!
生粋工房×劇団森企画公演『拝啓、夏に眩んだ君へ』
この公演はフライヤーを作る予定だったのですが、中止になってしまったので、公演Tシャツ用にデザインしました。Photoshopでお絵描きしました。パソコンでのお絵描きは初めてだったので、ペンタブを使いこなすところに苦労しました。夏!さわやか!
東京若手演劇祭2021
東京若手演劇祭のフライヤーは私の思う東京を詰め込みました。フィルム写真を撮るのが好きなので、今まで撮った東京の写真をコラージュして作りました。スカイツリーより東京タワー派。高層マンションより団地派。中野ブロードウェイ四階のゲームセンター。近所の給水塔。今年も激アツだったパンダ。全部私の好きなTOKYOです。コロナ禍での開催だったので、健康って載せてみました。無事健康に開催できたのでよかったです。
東京若手演劇祭出場作品 潮汐ロック『Re:prologue』
フライヤーとグッズと役者紹介写真を作りました。
潮汐ロックのフライヤーはシンプルにかっこよく!ビジュアルで勝つ!!をモットーに作りました。宣伝に使う写真はみんなで葛西臨海公園に行って撮影しました。写真がいいっ!!
演劇って、舞台をお客さんに見せて終わり!ではなく、宣伝している間でも舞台を感じれる様なビジュアルを作って、フライヤーやグッズで舞台が終わった後にその作品を思い出せる様に作りたいですよね…!余韻を残せる演劇を作りたい…!
という感じです。ここまでで約半年間の宣伝美術を紹介しました。
今年は狂ったように宣伝美術を作っていたので、パソコンのデスクトップがゴミ屋敷のようになってしまいました。そろそろ片付けようと思います。
2回目も記事を書くのでよかったら読んでください!
酒井まりあ
劇団森4年代
役者/宣伝美術/衣装/演出を担当。好きな食べ物は北京ダック。