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缶飲料の製造について
今回は蒸溜所に導入予定の缶飲料の製造設備について書いていきます。
クラウドファンディングへのご支援も引き続きよろしくお願いします。
なぜ缶飲料を作るのか
「皆さんラム酒(ここではホワイトラムのこと)って飲んだことありますか?」
私がこう聞くと、ほとんどの方が飲んだことが「ない」と答えてくれます。
そして、「どう飲んだらいいか分からない」とも言われます。
「炭酸で割ってレモン絞ってハイボールみたいにして飲んでください。」
いつもそう言ってお勧めはするのですが、実際にやってみてくれる人は少ないですよね。
いい割り加減も分からないし、何より手間だし。
「だったら缶の商品作っちゃえばいいんじゃない?」
そう、私は思いつきで生きています。
製造ロットは10万本!?
オリジナルの缶飲料を作ろうと思ったとき、OEMを受けてくれるメーカーさんが国内にいくつかあります。
しかしながらどこの会社のHPを見ても、持たれている設備がかなり良いものなので、そのラインを使用しようとするとどうしてもある程度のロットが必要になります。
それが「10万本の壁」です。
まあこの言葉は今私が勝手に作りましたし、ロット10万本っていうのもあくまで私の勝手調べの数量なので悪しからず。
昔ビールか何かのCMで見たことがあるような、製造ラインを目にも止まらぬ速さで流れていく缶。
そりゃああれだけの速さで1日ライン動かしてれば10万本くらいになるよなぁ。
でも私たちには10万本も必要ないんです。
仮に作ってもそんなに売る自信もないです。
Twin Monkeys(ツインモンキーズ)
そんな中あるときふと目に留まったのが、アメリカのTwinMonkeysが製造するクラフトビール向けに開発された缶充填機でした。
これは「The Gunnison(ガニソン)」という型式のもので、1分間に20缶程度の充填が可能です。
そして私たちが今回導入する予定のものは、「THE COUNTER PRESSURE MANCOS(カウンタープレッシャーマンコス)」という、充填性能で言えばツインモンキーズ社の製品の中で一番下のクラスのものです。
ちなみにこの機械では1分間に10缶程度の充填が可能です。
1分間に10缶ということは1時間で600缶。
これを1日8時間フル稼働させたとしても4,800缶。
実際には準備や片付けの時間があるので、6時間稼働としても3,600缶。
「これならイケるかも?」
もちろんその分コスト的には割高になってしまいますが、そもそも約3,600缶ロットでオリジナルの缶飲料が作れるなんて今までに無かったこと。
新たな市場が開けることを信じています。
目指すは小ロットOEMメーカー
このマシンを導入することで、まずは自分たちのブランドの商品であるラムの炭酸飲料や103COLAのRTD品を作ります。
加えて目指すのは、今までロットの壁に阻まれて缶飲料の製造に踏み切れなかった方たちの選択肢の一つになることです。
クラフト飲料業界の新たな選択肢の一つになれればと考えています。
次回はクラウドファンディングのリターンについて書いていきます。