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「和三盆」について

今回は「和三盆」のあれやこれやについて書いていきます。(あくまで完全に私の個人の見解で、全てが正しい訳ではないとは思います)

クラウドファンディングへのご支援も引き続きよろしくお願いします。

「和三盆糖」の語源について

「和三盆糖」の語源で、「研ぎ」と呼ばれる製造工程を盆の上で3回繰り返したことからその名がついたとする説が一般的です。

ただ、砂糖が国産化されるより以前、中国からの輸入に頼っていた時代に、輸入された砂糖は「唐三盆糖」と呼ばれていました。

なので、三盆の語源を、その後国内で苦労して編み出された製法に由来するものとする説には無理があるのかなと思ったりもします。

輸入元の中国の役人の位が三品(さんぼん)だったから「唐三盆糖」、それに対して国産化できた砂糖を「和三盆」とする説の方が個人的にはしっくりきます。

香川と徳島で作られる和三盆

香川県と徳島県にある数件の製糖所さんによって、ほぼ全ての和三盆糖が作られています。

そして各製糖所さん毎に、作り方が微妙に違うんです。(全ての製糖所さんの作り方をこの目で見たわけではないのですが)

サトウキビの品種、収穫方法、絞り方、炊き方、アクの取り方、白下糖の冷まし方、研ぎ、分蜜方法、などなど、それらの微妙な違いの積み重ねで、出来上がる和三盆糖の味わいも全然違うんです。(これは実際にブラインドで食べ比べしました)

その中でも味わいの違いが現れるポイントは糖蜜の抜け具合だと思います。

ポイントは糖蜜?

和三盆糖は「含蜜糖」、グラニュー糖や上白糖は「分蜜糖」にカテゴライズされていて、そこでのポイントも糖蜜の抜け具合です。

和三盆糖にも押し船を使った「分蜜」という工程はあるのですが、機械化されてないが故に、抜ききれない蜜分が砂糖に残って、それが和三盆糖独特の風味を作り出しているという何とも因果な話です。

これってなんだかラムでいう単式蒸溜と連続式蒸溜の違いみたいですね。

まだまだ書きたいことは沢山あるのですが、今回は一旦この辺までにさせたいただきます。

次回はクラウドファンディングのメディア掲載情報をいくつかご紹介させていただきます。

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