初詣に向けて二部式長襦袢を作る ~③ふくよかサイズを製図していく~
ミシンと手縫い両方使う、ハイブリッド和裁で作っていきます。
今回は、ふくよかサイズを製図していきます。裾除けは前回と同じようにスカートにすればいいだけなのですが、半襦袢はさらしをつなげて使います。
前回の記事と合わせながら記載していることが多いので、良かったらマガジンを参照してください。
1 半襦袢の寸法詳細
以前、私が製図した図1と、下の寸法表を使って、半襦袢を作っていきます。
ふくよかサイズとトールサイズには、たて衿を付けません。
3 製図経過 (身頃)
さらしの多くは幅34㎝だと思います。標準サイズでは、身幅分が何とか足りますが、少し大きくなると全然足りなくなります。
ので、対処法としてさらしをつなげます。
図2のように、『120cmから130cm+上下の縫い代』に裁断したさらし三枚を縦につなぎます。縫い代はそれぞれ1㎝程度でいいと思います。キセをかけるか割る、くけるなどの個人の判断で。これで大体幅98cmになり、とても余裕のある襦袢が作れます。(その代わり、さらし一反で二枚の襦袢は作れませんので、タイトルを修正してあります。)
本当は一つ身で作りたいのですが、縫い合わせた部分が衿とたて衿にまたがってしまうので、さらに半分に裁断します。
そこから、ふくよかサイズを製図していきます。
背縫いしてから、余った部分は裁断します。
前幅と後ろ幅共に35㎝、たて衿幅は10㎝まで増やしました。
それでも足りない場合は、脇は縫い合わせなくてもいいと思います。
4 製図経過 (たて衿)
今回は必要なし。
5 製図経過 (裾よけ)
いわゆる巻スカートタイプなので、型紙は不要です。曲線もないですしまっすぐ縫って、キセをかけるだけです。
手持ちの裾除けの総裾まわりが134cmだったので、簡単に計算します。
図4は前回と同じですが、長襦袢反物を裁断して、幅は37cmであれば、縫い代1㎝でキセ分を入れないで計算し、およそ35cmになるでしょう。裾よけのたて衿部分は、縫い代をギリギリまで減らして幅8.5cmぐらいだと思います。そこから計算して、
35×4枚+8.5×2枚=157cmで、標準サイズよりも22cm近く幅広く作ることが出来ます。
たて衿は、こちらも直線だけなので、型紙は省略します。
6 製図経過 (袖)
袖は前回と全く同じなので、省略します。
まとめ
手持ちの半襦袢は、たて衿がない今回のような形の二部式です。
そもそも生地の段階で大きいものを使っているからだと思いますが、
もっと大きい半襦袢を作りたいのであれば、コットン生地から作ることを
おススメします。
年末は忙しいので、あれよあれよという間に大晦日が近づいてしまいました。私の方も完成までもう少しかかるので、1月3日に初詣に行く予定です。
それでは。