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가는 길 험난해도 웃으며 랭면 먹자
定期的にブログのようなものを書きたくなっては「note書けばいいやん」となり、またすぐにそれを忘れ去る山葵です。最近物忘れがひどいの。
Twitterとか散々書いてるのに、たまにまとまった馬鹿っぽいことが書きたくなるんですよね。まぁそれはFacebookで書いてるんですけども。
ここではもう少し皆さんの役に立つことを書こうと思いまして。
今回のテーマ: 稲毛にいこう
です。
稲毛、私も今年になって知りました。千葉のね、そこまで注目されない場所なんですけども、いま日本で一番アツいんですよ。大注目なんですよ。日本人のチョソン(朝鮮)オタクが。
・・・いや、今ちょっとスケール感ぐっと下がりましたけど、グルメ界からも大注目を浴びてるらしいんですよ!高いフレンチばっかり食べてる友人に聞いたもん。ほんとだもん。
で、なぜ注目されてるかというと
日本で唯一、現代北朝鮮のホンモノの平壌冷麺が食べられる、からなんですねー。
平壌冷麺を出すお店というのは日本にもありまして。例えば兵庫の新長田とか、東京の蒲田にあるお店が有名ですね。これらのお店は昔からの冷麺の味を守ってきたお店ですね。
でも本場の平壌冷麺のほうが変化しちゃってるわけです。冷麺に対する指導は金正日の逸話が有名です。例えば。
1983年8月、玉流館を訪ねた将軍(金正日)様は「スープを牛肉だけで作ろうとせず、鶏肉で作ってみなさい。鶏肉70%、豚肉15%に大根を入れて作れば生臭くもなく美味しい」と述べて、鶏肉でスープを作る方法をわかりやすく教えてくださった。
この逸話は冷麺のスープに対する指導ですが、冷麺に酢をかけて食べたら美味しいということから、肉をたくさんのせた冷麺の考案まで、冷麺に関する「教示」は多くあります。こうした最高指導者の「教示」を受けて、「本場」の冷麺が変わって行くわけです。
そんなわけで、現代の平壌冷麺を食べようと思えば、現地に行くか(!)、脱北者のお店に期待するしかありません。とはいえ、いまや3万5000人ほど脱北者がいるといわれる韓国でも、北朝鮮でプロの料理人だった人が出しているお店というのはかなりレアな様子。
そんな中、あの有名な高麗ホテル(平壌にある最高級ホテルの一つ)で料理人をしていた方がソウルにお店を出しました。そしてこちらのお店で修行をして、「同じもの」を作ることにこだわって娘さんのヨニさん夫婦が稲毛で開いたのが「ソルヌン」なのです!(詳細は以下リンク)
ここで絶対食べておくべきメニューをご紹介!
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スープを作るために使われたお肉ですが、下に引かれたネギを巻いて食べ、お出汁をスプーンですくって飲むと自然に「んーーー!」と声も出る。牛肉の気品ある味もうまいし、脂の乗った柔らかい豚肉も甲乙つけ難い。必ずお出汁を飲んでくださいね、お出汁を。最後まで。
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こちらのお店で絶対に外せないのが平壌温飯でしょう。しっかりとしたお肉のだしに、韓薬(漢方)の木の枝などを入れてスープを作り、ご飯・ピンデトック・鶏肉などを入れた器に注ぐ・・・という北朝鮮式「お茶漬け」というべきもの。
日本ではこちらのお店のほかで食べられるところを見たことがなく、めちゃくちゃ貴重です。
そして最後に冷麺どーん。1人1つは必ず食べておくべき!
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やっぱりおすすめは水冷麺ですかね。
平壌冷麺の特徴の一つはしっかりとしたお肉のスープ。まず大きな器を両手で抱え、ごっくごっく飲んでみてほしい。「あーーーーうまーーー」ってなる。ちびちび飲んではわからないこのウマさ。しっかり出た肉のスープが絶品すぎる。
その後、将軍様の教え通りに「麺に」お酢をかけ、お好みで辛子を入れていただきます。
適度なコシをもったそばの香りのする細い麺がツルツルと喉に入っていく感触はもはや・・・冷麺は飲み物!
こちらのお店のビビン冷麺も韓国のものとは少し違って、辛味よりは旨味を全面に出していて日本人にも食べやすい味に(北朝鮮は韓国ほど料理を辛くしません)。ごま油の香ばしさがあるこちらの冷麺は、余裕があればシェアして食べるといいかも。
今年3月に開店して以降、1ヶ月に1回以上通い続けていますが、こうして写真を見返すだけで込み上げる「あーーー冷麺食べたい!」の気持ち。
最高な冷麺を食べに老いも若きも皆、稲毛に行こう!
가는 길 험난해도 웃으며 랭면 먹자!
(行く道は険しくとも笑顔で冷麺食べよう!)