令和4年度大阪市立大学法学部3年次編入試験

こんにちは。わさびです。

 今回は、大阪市立大学法学部3年次編入試験について、まとめさせていただきます。
 (2022年4月1日の大阪公立大学設置に伴い、大阪市立大学における3年次編入学の募集は令和5年度の試験で停止するため、令和6年度からは大阪公立大学として3年次編入学の募集が行われることになるそうです。)

 今回の内容は、以前Twitter(@wasabiiii__i)の方でツイートさせていただいているのですが、noteの方がネットで検索した時に出てきたりと、この先編入を志す方々にとって有益だと思ったため、こちらにもまとめて投稿させていただきます。編入を目指す受験生のお役に立てれば幸いです。

試験形式について

試験科目と試験時間

 試験科目は、論文(社会科学・法学全般)と英語です。
 試験時間は、論文3時間、英語2時間です。

 論文は、社会科学と法学全般に分かれており、どちらも2題あります。(計4題)

 英語は、例年であれば、全訳の問題が2題あります。
 私が受けた年(令和4年度3年次編入試験)は、全訳1題と問いに答える形式1題でした。
(問いに答える形式(確か4問あった気がします)だとしても長文を理解しないと答えられないと思うので、全訳形式とあまり変わらないと思います…)

試験内容について

※問題が回収されてしまって、あやふやなところがあり、少しニュアンスが変わっているかもしれません。

論文(法学全般・社会科学)

 論文(法学全般2題)の問題は、①同性婚の是非(肯定意見、否定意見をそれぞれ2つ以上挙げた後にあなたの意見を述べなさい。)②債務不履行に基づく損害賠償請求(民415条1項)と不法行為に基づく損害賠償請求(民709条)それぞれ具体的な例を挙げた後に、両者の違いについて丁寧に論じなさい。

 論文(社会科学2題)の問題は、①表現の事前抑制は原則として認められない。認められるとしても、厳しい審査基準が設けられる。 その考えについて理由を2つ以上挙げて論じなさい。 ②表現の自由は議論が活発になり真理に到達することから保障されている。従来の手段よりも、インターネット上の方が議論が活発になり真理に到達しやすいという主張に対するあなたの考えを述べなさい。

英語

 英語は、全訳1題(会社法について)と、問いに答える形式(prisonの意味がわかっていれば理解できる長文)1題でした。

英語の試験の特徴

 私は対策として、学校にあった市大の再現過去問を何度か解いていたのですが、受験した大学の中で、1番市大の英語長文が苦手でした。いつの年か忘れましたが、一つの長文にcaseという単語がたくさんでてきて、それを判例と訳すのか事件と訳すのか裁判と訳すのか文脈によって判断して訳すものがありました。
 市大の英語長文の特徴は、「単語の意味はわかるけれど、一つの文として訳すとなれば困る、難しい、どう訳せばいいのかわからない」というような感じだと思います。私に英語力がないのが原因かもしれませんが、訳しにくい英語長文です。令和4年の試験でもこの特徴は現れていたように感じます。


合格点について


 成績開示請求をしたところ、私の平均点は70.500でした。

 各設問6.5~7割くらいの点数が目安になるのではないかなと思います。

 自信がなかったところは別のところでカバーできてたので、よく書ける方を見極めて時間配分を考えるのも作戦の一つだと思います。

合格できたと思う要因

 過去問を見てみても傾向が掴みにくいことや募集人数が5名と少人数であったこともあり、私は市大に合格できるとは思っていませんでした。
 そんな私が合格した要因は、(多分なんですけど…)たくさん量を書いたからだと思います。
 大阪市立大学の論文の試験は解答用紙の追加が可能でした。
 論文の問題を見た時、誰でも書ける内容だと思ったので、たくさんの量を書けば加点されるところも多くなるのではないかと思い、量だけは誰よりも書こうと思いました。解答用紙を追加するために、2回手を挙げたのを覚えています。
 論文(社会科学2題と法学全般2題の計4題)の試験時間は3時間あります。最初は余裕を持って書いていたのですが、半分過ぎたくらいで、このペースのまま書けば絶対に間に合わないことに気づき、焦ったのを覚えています(後半巻き返してちゃんと全部書き切れました)。ペース配分は大事です。
 日頃から、必ず時間内に書き切ることと、誰よりも量を書くことを意識しながら、演習に取り組んでいたので、試験ではその成果を発揮することができたのではないかなと思います。

最後に

 大阪市立大学は募集人数が5名と少ないですが、母数が何人だとしても、当日受けた上位5位にのめり込めれば合格をいただけます。そのため、倍率を気にしすぎる必要はないと思います!
 私自身、試験当日、思っていた以上に受験生が多く緊張していましたが、上から5番目に入ればいいだけだと言い聞かせていました。

 大阪市立大学に編入して半年ほど経ちますが、勉強したいと思っていたことができたり、素敵な友人に出会えたりと、とてもいい環境で勉強することができています。とても良い大学だと思います。
 編入を通して、出会えた方も多く、編入試験の勉強は大変でしたが本当に頑張って良かったなと思います。

 今の時期は、本命校の試験まで後数ヶ月と迫っているのに、未だ成果が目に見えず、焦りが募る時期だと思います。私もそうでした。でも、確実に力はついています!焦ったり、自分を責めたりする必要は全くありません。どんなに頑張ったとしても、試験当日に体調が優れていないと力を発揮することはできません。健康に気遣いながら、最後まで自分を信じて頑張ってください!!本当に本当に応援しています。

 拙い文章ではございますが、最後までお読み頂きありがとうございます。


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