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結婚ってなんでしょう?

30年前に私は地元で一番賢い高校に合格した。
自慢じゃないが中学校で勉強ができてしまったので、挑戦してみてもいいかなと思った。それと、周りの大人を見返してやろうという思いもあった。

母には「あなたは〇〇だから、、、」と言われるたびに何もわかってないと憤りを感じていた。私の学力についても、合格できるわけがないと思っていたのではないだろうか。そんな母を見返したかった。

そして、母に口うるさい小姑な叔母たちも見返してやりたかった。母以上にできるわけがないと思っていそうだから。そんな叔母は合格を知った瞬間、泣いて電話をくれたらしい。

私は合格できた喜びの内心、もう結婚は無理だなと思った。頭のいい女なんて煙たがられると15歳ながらに悟っていた。でも高校での3年のうちに対等に生きていける気がした。大学の4年間も男女関係ないと思っていたけど、就活から雲行きが悪くなった。

因みに、当時はいい学校行けばいい企業に行けると普通に思っていた。だから学校の勉強ができたら安泰だ。でも今はそうとも限らない。勉強できることと、社会生活を安泰に過ごせることに直結しない。

当時は男女雇用機会均等のはずなのに、就職氷河期もあって建設業は女性は要らないと言われた。企業に入ってみれば、技術職なのに事務ポジションに抑え込まれ、同じ実績でも男女で給料が大きく違うことを知った。

知り合う男性の優位に立ちたい態度に嫌気がさし、企業に勤める同級生が昇進して格差が開いている実感が辛かった。キャリアアップ目指して必死に働いてもなかなか彼らにたどり着けない。男の物になるくらいなら一生独りで死んでいくわ。と思って今に至る。

先日、たまに手伝いに行く会社で、上司との関係に悩む同世代の女性が
「性格の不一致で離婚するってこんな感じなんですかね?」
と言っててアレ?と思ったのだ。

そういえば、私が20代のころにはまだ”永久就職”という言葉があった。
結婚して主婦になることも女性の就職。
私は好きな男性としか結婚できないと思ってたけど、中には相手への好意は置いておいて、自分が幸せな生活を送るために結婚を選ぶ人もいたのだ。
今の今まで結婚と就職を同じ視点で考えたこと無かった~。
だったらもっと気軽に結婚しとけばよかったー。
じゃあ、今まで結婚ってなんだと思ってたんだろう私?

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