地方衰退に加担する米粒の私
故郷の老舗百貨店が破産したと言うニュース。
お盆の帰省で一層の過疎化が進んで切る現状を感じて帰ってきたので、ショックよりも、とうとう来たかという思いと、もしかしたらこの数年地域のために耐え忍んで続けてこられたのではなかろうかと考えると敬意しかない。
小京都と呼ばれる弘前(ひろさき)である。
城下町という歴史は、ここで生まれた人間の誇りである。
しかし、このニュースを見ていると弘前の城下町にはもう魅力がないのかと感じてしまった。観光地としての魅力ではない。歴史を伴って醸成する文化都市としての魅力である。
豊かな自然があって、歴史文化が根付いて魅力的な街だと思っていたけど、東京からドアtoドアで片道5時間以上という距離と天秤にかけたら、移住するにも今の街の魅力だけでは厳しいだろうか。
私の実家の周囲の人口は30年前より1/4程に減っている。我が故郷弘前の寂しい現状は他人事ではないと思い知った。私もこの土地から離れて戻ろうとしない一人だ。戻ったところで何の貢献もできないけれど、生まれた街に申し訳なさを感じた。
この10年縁あって弘前を外側から注目しているけれど、もはや行政がふるさと納税でお金を集めたところで、帰省の折に地元にお金を落としたところでどうにもならないんだろうな。ずっとずっと何十年も優秀な人材を県外に送り出しただけ。地域を盛り上げる人材は戻ってこない。何をどうしたらより良い素敵な地方都市になれるだろうか。
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