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伝えることの難しさ
2020年はコロナの蔓延によって、私たちの働き方や生活様式がガラリと変わった。コミュニケーションのあり方においても、「オンライン○○」で繋がる機会が増えたことで、少なからず変化があったように思う。前回、「伝えることの大切さ」について思うがままを綴ってみたが、今回はオンラインで繋がった仲間と企画したオンライン講座を終えて感じたことを振り返りながら、「伝えることの難しさ」について書いてみる。
1.オンラインと対面の違い
オンラインでは、多少時差が生じることもあり、相手の温度感を読み取ることが難しい。裏を返せば、伝える側の熱量も伝わりづらいのだと思う。やっぱり、双方の呼吸を合わせやすい対面でのコミュニケーションが一番だが、オンラインでの難しさを分かった上で発話することが大切であると感じた。身振り手振りに表情は普段より大げさに!そして声のトーンも変化をつけつつ、ゆっくりめに、滑舌良くはっきりと話すことで少しはカバーしたいが、伝える相手が複数の場合は、皆の表情が見えるような状態で伝える余裕が欲しいところだ。
2.多様な人と連携する
誰かと連携して物事を進めるには、お互いの腹の内を探って意識合わせをした上で企画立案することが必要だ。普段から付き合いがある仲間とタッグを組んで進めるなら少しは気楽に構えていられるが、そうでない場合は入念な打ち合わせが欠かせない。独りよがりで作りこんだ案は、何度となく書き直しをくらう(苦笑)
辛くとも、このプロセスがあるからこそ、より良い成果が得られると信じたい。それにしても、多様な視点から評価をもらえるのは有難いことだ。評価を受けるプレッシャーから少し遠ざかっていたこともあり、少し鍛えられたように思う。まだまだ伸びしろがあるということで、次へ活かしたい。
3.自分の言葉で伝える
伝える内容をきちんと咀嚼して、自分が完全に理解してからでないと自分の言葉に置き換えるのは至難の業である。今やほとんどの情報はネット検索で入手できる世の中で、同じことを繰り返して言っても新鮮味はない。相手の立場に立って伝える内容を精査しても、単なる情報の羅列では面白味がない。伝えたいメッセージはやはり、自分の言葉にして伝えるのが一番伝わりやすいように思う。よく使う手法は、自分が体験したちょっとしたエピソードを交えて話すこと。新しいアイディアは雑談から生まれるように、「へぇ~」と感じた小ネタほど、記憶に残りやすいものである。
今回のオンライン講座で私が担当したパートは、「SDGsの基本事項を伝えること」であったが、最終的には「私でもできる簡単なSDGs」として、自分の実体験を交えて話してみた。SDGsの成り立ちや特徴、世界観を織り交ぜて説明したが、順序が少し分かりにくかったという厳しい感想も出た。
4.場数を踏んで鍛える
結局はこれしかない。しかし、伝える相手が異なれば、伝え方も工夫が必要となる。慣れると余裕も生まれてくるものだが、自分の力を過信せず、常に緊張感を持って臨みたいところだ。毎回実力を出し切るために、準備にかける努力は怠らない。
私の持ち時間は15分と決まっていたので、原稿を書いてゆっくりめに読みながら時間を計ってみた。本番前も何度か読んで頭に入れる。よーし、これで大丈夫。。。なんてスムーズにはいかず、本番中に手元にあったi-Phoneのsiriが勝手に起動してしまうというマイナートラブル発生。無視して続けたものの、「すみません、よくわかりません」なんてsiriが揚げ足を取ってくるもんだから、焦って原稿が飛んだ(ちーん)
場数を踏んで、あらゆるトラブルにも余裕で対処できるようになりたいものだ。伝えたいことを、伝わるように伝えるって、本当に難しい。自分はまだまだ修行が足りないと身をもって実感した。(つづく)