
『浮き足立つ』の意味答えられますか?
こんにちは。突然ですが『浮き足立つ』の意味を正確に答えられますか?漢検一級レベルの難読漢字でもなく、日常的な会話の中でも使われる表現です。
しかし、私は今日の今日まで正確に意味を把握するどころか間違った意味で覚えていました。誤用する人の多くは「浮かれて落ち着きがない」と思い込んでいるでしょう。
誤用例)彼は入賞したばかりに浮き足立っている。
実は違うんです。正しい意味は「恐怖や不安によって落ち着きがない」です。
正用例)宿題忘れを先生に怒られるのではないかと浮き足立っていた。
落ち着きがない理由がポジティブかネガティブかではかなり違いますよね。間違った意味で解釈し発することで、あなたは教養のない人とみなされてしまいます。会話しているのに意味があまりにも食い違っていれば話を聞く気にもなりませんよね。
そこで、語彙力を高めるために新たな取り組みを始めました!良いと思ったら参考にしてみてください!
語彙ノート
一つ目は語彙ノートの作成。これは単純に知らなかったことばを書き足していくものです。私なりのルールを設けたので紹介します。
1.知らないコトバ・意味の理解があやふやなコトバを調べる
2.正しい意味、自作の例文を書く
3.できるだけすぐ、その場で調べる。難しかったらメモしておく。
4.学びに対する努力を惜しまない
難しいルールはありません。やると思えば簡単にできるルールだけです。この中で注目して欲しいのは『自作の例文を書くこと』。これを実行する意味は、「自分の言葉でアウトプットすることで自分の言葉にしていく」です。
私の場合、辞書の例文を覚えるより、自作の例文の方が使う場面をより鮮明にイメージできます。そのイメージから派生・応用して様々な場面で使うようにするのです。
名著に触れる
二つ目は名著に触れることです。『語彙力こそが教養である』(斉藤孝、角川新書)では興味深いことが記されていました。以下要約(p.72)です。
語彙力アップにはインプットが欠かせない。インプットの一つである読書からは語彙だけでなく、作者が持つものの見方をも学ぶことができる。三島由紀夫の作品を読めば三島由紀夫が体に乗り移ってくるかのような感覚を得られる。
言葉だけでなく考え方なども知ることができるということです。さらに、作者独特の言い回しや表現なども盗むことができます。有名な作家は功績やセンスなど余人をもって代えがたいような存在であるからこそ尊敬の念を集めます。
だからこそ、彼らの考え方を吸収することはプラスの働きになるのではないでしょうか。
おわりに
実は間違えて覚えている日本語って割と多いと思います。家族や友人との会話だったら笑いで終わりますが、ビジネスの場面で間違えてばかりでは信用に影響が出てしまうかもしれません。誤用により恥さらしをしないためにも語彙力アップを意識してみてはいかがでしょうか。
私は今日太宰治の『人間失格』とサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を購入しました。近代日本文学、アメリカ文学の名著とされる本です。作者の表現を味わって読もうと思います。