妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェの考察
こんにちは。わさびです。
暑い日々が続きますね。水分補給をして、熱中症にならないように頑張りましょう。エアコンや扇風機、それらをつけるのが勿体無ければ、図書館など近くの建物に避難して、なるべく身体を快適に保ちたいですね。あっつ。
では、今回の記事について軽く説明致します。本記事はFGO2部6章の個人的な見解、考察を語るものです。嬉々としてしたいわけではありませんが、内容が内容だけにネタバレは充分にございますので、未読の方にはオススメしないものとさせていただきます。
テーマは【役割】
まずは章全体のテーマから。これは明示されたものではなく、私がなんとなく「こうなのではないか」と予想を立てたものです。ただ、クリア済みの方であれば、この単語を聞いただけで少しピンとくるものがあるのではないでしょうか?
『星の生まれる刻』は、楽園の妖精であるアルトリア・キャスターの、巡礼の旅を巡る物語です。巡礼の旅とは、楽園から妖精國に入り、先代の楽園の妖精が放棄した使命を全うすることです。家に帰るまでが遠足とよく言われますが、楽園に還るまでが巡礼というわけですね。
この物語において、主人公は傍観者でしかありません。星見の言葉を使えば、観測者とでも言うべきでしょうか。なので、実際のところ、舞台には上がっていないわけです。
キャスターの旅。主人公の決断。マシュの立ち位置。トトロットの消滅。モルガンの最期。ウッドワスの涙。ガレスの決意。バーゲストの心。メリュジーヌの愛。全ては彼ら彼女らの持つ【役割】に沿って進行した。と、私は考えております。
とはいえ、これは原作者が明言していない以上は単なるこじつけでしかありません。私が人形遊びできゃっきゃしている、と思いながら微笑ましく見守ってくださればと思います。では、各主要キャラクターを【役割】と共に表記していきます。
主人公については、言うまでもないですね。彼についてはいつものことですが、余所者であり部外者であり観測者です。この異聞世界で起こったことを伝聞、記録する役割を持ちます。そしてそれは見事果たされました。生き残って、見届けましたから。
ではアルトリア・キャスター。彼女も、楽園の妖精の使命を果たしました。妖精國では予言の子という役目も渡され、巡礼の旅を終えて、見事に物語の主人公をやり遂げたと思います。完璧ではなく、完全でもない、ただの女の子。まさに主人公でしょうね。
次にモルガン。彼女は楽園の妖精の使命を放棄しました。表記はしていませんが、汎人類史のサーヴァントという役割も半ば捨てております。その結果として女王暦は始まり、キャスターが誕生することになりましたね。最期についてはあまり語りたくありませんが、かなり酷いものでした。
メリュジーヌ。アルビオンの残骸であり、妖精騎士ランスロットを着名した者。彼女の役割は妖精騎士ランスロットです。これは評価が分かれそうなところですが、個人的には放棄した側と考えます。モルガンの騎士でありながら、オーロラの風の報せに従って戦線を離脱しましたからね。
バーゲストは、妖精騎士ガウェインの役割を持ちます。誰よりもその使命を全うしようと考えていたであろう彼女ですが、恋人のことと汎人類史への移住のことに揺さぶられ、完全にそれを放棄しました。そもそもバーゲストが門を守っていればキャメロットがあそこまで攻め込まれることはありません。
バーヴァン・シーに関しては少しこじつけが混じっています。彼女は妖精騎士トリスタンの役割を持ちますが、彼女だけの話をすればこれは役割を完遂出来ているのかもしれません。ただ、モルガンは度々、彼女に出撃するなと命じておりました。それによって、彼女が果たしたくともモルガンの庇護のせいで役割を放棄した形になっていたのかなと。あるいは彼女の最期、お母様を助けられなかったという旨の独白がありましたね。それを考えると、確かに騎士の役割は果たせていない気がします。
ガレスは最期の鏡の氏族、つまり鐘となる役割を持っていました。傍目からすれば、とても哀しい結末を迎えた彼女ですが、本人の心情を考えると、決意を誓い、騎士としてやり遂げた人生……妖精生だったのではないでしょうか。勿論、彼女はその役割を果たしています。
千子村正。彼は……どちらかというと傍観者側な気もしますが、まぁ刀鍛冶でしょうね。異星の神の使徒ではなく。本人も、これならと聖剣作成時に大きくやる気を見せていました。見方を変えれば『異星の神の使徒の役目を放棄した』ともなりますが、あくまでこれは主人公がキャスターの妖精國での物語。彼の役割は刀鍛冶で、キャスターを支える者だったのでしょう。
次はトトロット。彼女は初代妖精騎士という役割を持っていました。そして、それは見事に果たされたことでしょう。ただ、マシュにその役を譲ってしまったことで、舞台から降ろされた、消滅した、ということになります。もちろん設定的には妖精暦と女王暦の辻褄合わせで消えざるを得なかったというだけですが。
次はマシュ。マシュは観測者側のはずですが、彼女は妖精國に入った時点で妖精騎士ギャラハッドの役割を持たされています。水鏡の時点からとも思ったのですが、シェフィールドでギャラハッド宣言して力を得たところを見ると、まぁ”妖精暦がそうなってる”って前提が既にもう出来ている感じですよね。そしてその役割は完遂したと見ています。
ウッドワス。彼は入れるかどうか悩んだのですが、モルガンの最強の部下という意味では、彼のしたことは間違いなく使命放棄に該当している可能性があるため、放棄側とさせていただきます。
最後は妖精。ケルヌンノスを毒殺したことではありません。聖剣を作成するという本来の役割、それから逃げたことは最早誰が言うまでもなく使命放棄です。それにより、子孫というか次代というか末代というか、散々なことになっていますね。ざまぁ見てください。
一先ずはこの辺りでしょうか。これら以外にもオーロラやベリル、ナカムラなど色々と役割を持っていそうな登場人物はいましたが、該当する役割が考え辛いので投げ捨てました。別に正解を導き出したいというわけでもないので。妄想を垂れ流したいだけですので。
それぞれの終わりと役割の在り処
各主要登場人物の持つ役割、使命についてはご理解いただけたかと存じます。では、その完遂や放棄が何に関わってくるかを今度は紹介していきますね。
役割の完遂=成し遂げた結末
役割の放棄=悲惨な結末
言うまでもありませんでしたか。6章においては、役割を演じ切った者は幸せ———とまでは言いませんが、何かを成したあるいは達成感を胸に舞台から退場していきます。アルトリア・キャスター、主人公、ガレス、村正などがそうでしょう。
彼らは決して悲観することなく、ただ自分の信念を貫いてこの演劇を戦い抜きました。だからこそキャスターや村正のラストシーンは格好良かったですし、ガレスはあんな惨状にあっても頑張れと応援したくなるものであったはずです。
では逆に、役割を捨てた者はどうなったか。これも今更になって言うまでもありません。誰も彼もがまともな最期を迎えておりません。何故って、舞台上で役者が役を放棄したのですから、そんなの許されませんよね。
Twitter上でモルガンの最期は自業自得だと言っている方を目にしましたが、彼女もバーヴァン・シーも元々は”された側”であって、自業自得というなら圧政を敷かれた妖精の方だと考えます。自業自得を更にひっくり返された、というような。なので、それよりは因果応報という方がしっくりくる気がしますね。
バーゲスト、バーヴァン・シー、メリュジーヌの三名の応報は厄災への変化ではありません。それぞれ、愛する者を食べられ、愛する者の死を間近で見て、愛する者を手にかける。それが役割放棄への罰だと考えます。
長々と書きましたが、こういった観点から、私はこの2部6章『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』のテーマ、主題が【役割】だと思い至りました。
最初は罪や罰、赦し、などの単語になるのかなとも考えましたが、よくよく考えると最後のオベロン・ヴォーティガーンが舞台とか演劇とかいった発言をしているんですよね。まぁ裏から糸を引いていた系ラスボスのよくする言い回しではあるんですが、そこから【役割】という単語に行き当たりました。
ちなみにオベロンの役割はラスボスです。何故って、主人公のアルトリア・キャスターが最後に倒した相手だからです。
余談
モルガンの最期が悲しすぎて、ピックアップで引かなかったのを酷く後悔した私ですが、福袋にて見事に命中させました。まぁさせたというか、これは彼女の方からやってきてくれた、と考えるべきですかね。とても嬉しく思います。いつもフリクエ連れて行っています。
モルガンおるし必要やんけ!! と意気込んで石つぎ込んだらコヤンスカヤも来てくださったので、うちのカルデアは安泰です。バーゲストやメリュジーヌ、バーヴァン・シーも欲しかったのですが、欲張りはよくありませんね。
あと、☆5サーヴァント交換は未だに悩んでおります。孔明と玉藻はいますし、アルトリア(剣)かアルトリア(槍)かブラダマンテのどれかまでは絞っているのですが、うーん。性能か、希少性か、可愛さか。