軽度ASD 妊娠期・乳児期を振り返る
妊娠・乳児期を振り返って
軽度ASDと診断された現在8歳の息子の乳児期を振り返り、どのような特徴があったか記したいと思います。
妊娠期
妊娠20週頃に「羊水が多い」「内臓の影が少しおかしい」と言われ精密検査を受けたところ、「先天性の肺疾患がある」と言われました。数万人に一人の少し珍しい病気であり、研修医の方が診察の度にたくさんいらっしゃっていたのを覚えています。
胎児水腫になる可能性もあるとして、1週間に1度は大学病院に通い状況を見ていただきました。
少しお腹に水が溜まっているかも、と言われた時はありましたがなんとか胎児水腫にはならずにお産となりました。
効果があるか不透明ながらも、ステロイドの投与も受けました。
また、フルタイムでハードワークしていたせいか、妊娠25週に帯状疱疹になってしまい、抗ウィルス剤を飲みました。
お産
出産時の体重は3,700gを超えていました。妊娠41週、もうすぐ42週に入るのではというタイミングでの出産でした。
陣痛が来ず、まず先に入院して陣痛促進剤を入れることになりました。ラミナリアという子宮口を広げる処置を受け、十数時間陣痛に苦しみましたが結局子宮口もあまり開かず(粘っても5-7cm程度であったと思います)、且つ頭がつかえて出て来ず「回旋異常」と診断され緊急帝王切開に切り替えられることになりました。
激しい陣痛に襲われる中、「動かないでください」と無理な注文を受けながら麻酔を背中から注入し帝王切開手術を受けました。
そうして息子は無事に生まれてきました。
先天性の肺疾患があった関係で出産直後はICUに入りましたが、出生直後から自発呼吸もできており酸素濃度も通常の値であり、大きな心配は特にありませんでした。
生後0〜6ヶ月
母乳やミルクをよく飲み、よく寝てよく笑う赤ちゃんで、比較的育てやすい方であったとは思います。
ベビーカーもあまり嫌がらず、大人しく乗っている方でした。いないいないばあ等、あやすと反応しよく笑いました。
平均の月齢とほぼ変わらない時期にハンドリガードし、首が座り、寝返りもしており、目もよく合っていました。
生後7ヶ月〜12ヶ月
ハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きは平均より数ヶ月遅かったと思います。
10ヶ月頃:
ハイハイなし
後追いなし(その後、後追いは大変激しくなるのですが)
機嫌よく一人遊びはできない(すぐ泣く)
指で小さい物をつままない
離乳食は順調
生後10ヶ月で、先天性の肺疾患治療のため手術を受け、片肺の下葉を全摘出しました。手術は10時間ほどかかる大手術でしたが無事に終わりました。
12ヶ月頃:
バイバイ・こんにちはの身振りあり
音楽に合わせて踊る素振りはなし
大人の簡単な指示を理解する(あれ取って、等)
一緒に遊ぶと喜ぶ
人見知りが激しい(父母以外受け付けず)
この頃指差しをするようになっていました。
指差しをして「見て」と言うように私の顔を見たりしていました。ただ言葉は出ず、指差しと「ん!」という声のみでした。ママ、という言葉も出ていなかったかと思います。
ハイハイが遅い、言葉が遅い この2つ以外はかなり平均的であったと思います。
幼児期へと続きます。