現実を突きつけられた、東京の夜

長尾顕太さんのことを知ったのは、今年の3月だった。
著書「モテる読書術」を、図書館で読んだ。

今年に入って貪るように本を読んでいるという投稿はしたが、
その中でもキャラクターが立っていて、
私に”ササる”言葉が、ごまんと繰り広げられている本である。

頭が良くなり、結果も出る! モテる読書術 | 長倉 顕太 |本 | 通販 | Amazon


長倉さんの魅力は、そのギャップである。

この本の内容で伝えていることもそうだが、
インスタライブを昼飯頬張りながらアップしたり、
自らのことを「○○吐くオジサン」と言っている(笑)。

そんな”破天荒さ”は文体にも表れていて、痛烈に言葉が入ってくる。
その反面で繊細な感性をもって、
読者のポジションや目線で執筆されている。

その視点は慈愛に満ちている。

たくさんの著書は、そのどれもが私のシンパシーを刺激し、
もはや読むというより「飲む」感覚で彼の言葉を浴びる。
どの作品も主張が分かり易いというのもあり、
ものの10~15分で読破してしまう。


私は「モテる読書術」を読んだ時に、
”いつかこの人に会うことになるんだろうな”
何となくそう思っていた。

そんな長倉さんの最新刊、
「移動する人はうまくいく」が10万部を突破した。

移動する人はうまくいく | 長倉 顕太 |本 | 通販 | Amazon


時期が良すぎるというか、
あまりにもベスト過ぎるタイミングで、そのチャンスは巡ってきた。

なんと、先程東京で長倉さんのセミナーを受けてきたのである。


「長倉顕太電子書籍1dayセミナー」

直近でベストセラー作家になった憧れの人から、
電子書籍の書き方をレクチャーしていただく。


こんな幸せなことって、これ以上ある!?

私は今朝、意気揚々と新幹線に乗り込んだ。


セミナーの内容の詳細自体をここで紹介するのは控えておくが、
とにかく1日で本を書くことについて、色々教わった。

紙の本が売れても思っているよりも利益につながらないこと、
出版社との詳細な打ち合わせがあって、
会社の稟議が通って、リリースするまでに色んなハードルがあること。
でも、10万部売れたから、新しいステージへ進めること。

今まで私が知り得なかった、
出版の裏側についても包み隠さずに、開示してくださった。

「きれいごとを言わない」
そんなスタンスも、彼のことを好きになる一因である。

著書「絶望の国」でズルく賢く生きるは、
我々凡人が今の日本の状況を受け入れた中で、
どのように豊かにいきていくのかー

そんなメッセージがつまった一冊だ。

Amazon.co.jp: 「絶望の国」でズルく賢く生きのびる : 長倉 顕太: 本


厳しい現実はある。
だが、そこから「どうやってビジネスに繋げるか」を
元編集者の立場として、コンサルタントとして提示してくださった。


私自身、今日このセミナーを受けた中で、
やはりというか、突きつけられた課題が再認識させられた。

「自分の立ち位置、プロフィールをはっきりさせる」
「何の目的で、そのことを書くのか、活動しているのか」


まさに「My旬の課題」である。

あまり人と比べたりしない性格ではあるが、
参加者の方は、立ち位置がはっきりされている方が多いと感じた。

自己紹介の時、
グループコンサルの時、
懇親会の時。

嫌というほど、そのことを突きつけられてきた。
突きつけられたというよりは、認識せざるを得なかった。

久々に

「悔しい。」


その感情に浸ることになったのである。

学ぶことが多かった半面、
朝の意気揚々感は、完全に薄れていた。

そこそこのセミナー代も支払った。

でも、チャレンジして良かったと思うのである。
もう一度出直すことを余儀なくされた感覚ではあるが、
その現実と、「なにくそ」という自分の感情を知り得たことが
これからの原動力になる。


品川から乗車した新幹線。

3列席の真ん中で窮屈に鞄を抱え、
「ただでは転ばんぞ。」
「この経験を乗り越えて、いつか同じ境遇の誰かに還元する。」

それらの言葉をずっと心の中で繰り返しながら、
帰阪の途についたのであった。

                  (なりたい自分の解像度:50)


ご一読ありがとうございました。
今日も書ける喜びに、感謝。










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