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感情は、認識するだけでいい。

人は皆、実に様々な感情の波に揉まれている。

喜び、悲しみ、怒り、不安。

それらは私たちの内側で絶え間なく生まれては消えていく。
しかし、これらの感情に振り回されて、時にその苦しみを感じることがある。

今日はその振り回される感情についての対処法を、お伝えします。


感情というものは、必ずしもそれに対して何かアクションを起こす必要はない、ということ。


例えば、人から馬鹿にされたように感じた時の苛立ち、怒り、悲しみ。

その感情が湧き上がってくるのはごく自然なこと。

しかし、その怒りや苛立ちに対して「こんな気持ちを抱くべきではない」と否定すること、逆に「相手に文句を言わなければ」と行動に移したりする必要はない。


ただ「今、私は怒りを感じているんだな、苛立ちを感じているんだな」と認識すること。

それだけで十分。


感情は、私たちの内側で起こる「ごく自然な現象」である。

雨が降るように、風が吹くように、感情も自然に生まれては消えていく。
それを制御しようとしたり、否定したりする必要はない。


むしろ、感情を認識するだけに留めることで、より冷静に状況を見つめることができるようになる。

とにかく「怒りを感じている自分を観察することだけ」にフォーカスする。


「あー、怒ってるんだね、腹がっているんだね。」
「そりゃあ、あんなこと言われたら怒るのも無理ないよね。」


その場でほんの少しだけ、自分と対話してみること

そうすることで、その感情に距離を置くことができ、より適切な判断や行動が可能になる。


これは、決して感情を無視することではない。


感情は私たちに大切なメッセージを伝えてくれる。
でも、そのメッセージを受け取った後、必ずしもそれに基づいて行動する必要はない。


例えば、仕事で失敗した時の後悔や自責の念。

その感情を認識することで、次回への教訓を得ることはできる。しかし、その後悔に囚われ続ける必要はない。「今、後悔しているんだ。」と認識し、その感情をそっと置いておくこと。

そして、同じことが起こることの対処策を講じる方へ、意識を向けてみる。


こんな風に感情と付き合っていくこと、距離をとること。
そうすることで、内面から沸きあがるものから、自由になれる。

感情に振り回されることなく、かといって感情を抑圧することもなく、ただその時の、ありのままの自分を受け入れることができるようになる。


怒っている自分、
悲しみにうちひしがれている自分、
後悔している自分。


それはごく自然なことであって、あなたの「大切にしているもの」を守ろうと、心が作動している。

それは、一生懸命に生きている証。

ただそんな時のあなたを、認めてほしい。


慣れるまでは、決して簡単なことではないかもしれない。

「目の前の感情に、すぐに反応してしまう」
その長年の習慣を変えることは、時間を要することもある。


一つの感情に対して、まずは「認識」してみること。
そうすることで、きっと新しい気づきが得られることを、切に願って。

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