和レゲエ数珠繋ぎ-第32回- MOCHO(珍盤亭一門・ディスコハラスメント)
東京都(出身は岩手県)
MOCHO(珍盤亭一門・ディスコハラスメント)
アーティスト名 BOUND
曲名 気まぐれSUMMER WIND
発売年 1987年
どうも初めまして、現在東京都在住でレコードを蒐集しながらDJもたまにやっているMOCHOと申します。
オールジャンル選曲でのDJや、和洋折衷のディスコをかけまくるディスコハラスメントというB2Bユニット、たまに珍盤亭一門として賑やかしに参加してます。
この度は和レゲエの紹介ということなので、1曲選んでみました。
しかし好きな曲がいろいろあるので、1つを選ぶとなるとなかなかの難題でしたね。
和レゲエは色々と聴いてるうちに許容範囲が広がり、「これ裏打ちしてるからレゲエでしょ」「スネアにリバーブかかってるから」「タイトルがレゲエっぽい」という感じで、ちょっとでもレゲエの要素があれば、それはもう自分の中では和レゲエです。
岡村孝子が在籍したデュオ、あみんの「待つわ」のサビの部分も裏打ちなので、自分の中では和レゲエのセクションに入っています。
話がそれてしまいましたが、今回ご紹介するのはこちらです。
男性5人組のバンド『BOUND』の「気まぐれSUMMER WIND」。
12インチEP「REAL BEAT」に収録されています。
この曲の特徴は、スカとレゲエの中間ぐらいの速さのリズムにホーンが加わり、トロピカルさと程よいテンションのある、ノリの良い曲調です。
和レゲエって、ゆったりとしてマイナー感のある雰囲気のものや、スピードが速いスカっぽいものが多い印象で、自分で聴く分には問題ないですがDJで選曲する場合にちょっと微妙だったりします。
なので、この曲は地味過ぎず派手過ぎでもない、自分好みのちょうどいい感じで、とても重宝しています。
あとこの曲は7インチでシングルカットされています。
ただしこちらは、サンババージョン(A面日本語・B面英語)という変わり種です。
同曲のシングル盤のバージョン違いってありますが、レゲエとサンバは珍しいかもしれませんね。
♨︎
遂に珍盤亭一門が和レゲエ数珠繋ぎに登場……
※珍盤亭の衝撃は第25回に書いています。
MOCHOさん、ありがとうございました!
楽曲の話題に入る前に触れておきたいのが和レゲエ境界線の話。当企画はMOCHOさんの感覚と同じで「自分の中では和レゲエ」という視点を重要視しております。
※顕著に現れた選曲が第11回。
私も1曲例を挙げ、その先にある想いを書きます。
ゴダイゴ / ビューティフルネーム
どう聴いてもこの曲はレゲエではありません。部分的に裏打ちなだけ。しかし和レゲエ楽曲にうまく混ぜて選曲するならば、新しい聴かせ方が出来るでしょう。MOCHOさんのあみんと同じだと思う。
かといってあみんやゴダイゴをレゲエだと言いたい訳でもありません。新しい捉え方がおもしろいのと、なによりあなたの感覚で選んでいる点に価値があると思います。なので毎回の選曲がレゲエかどうかについては、それぞれの感じ方に委ねます。
単にジャンルを拾うだけならばAIの方が正確だしSpotifyにまかせよう。ここでは定番和レゲエから新しい視点までを紹介していきたい。それらは私自身がフレッシュに音楽を楽しみ続けるためのヒントにもなっています。
いよいよなんの話やねん、、、ということで失礼しました。楽曲の話題に進みましょう!
「ブラックミュージックを吸収した独創的なロックバンド」をテーマに京都で結成されたBOUND。86年のデビューから解散は88年と、メジャーでの活動期間はわずか2年ほど。
※結成自体は81年。
気になるのは86年に、レゲエフェスの元祖とと呼ばれる「レゲエジャパンスプラッシュ」に出演している点。ブラックミュージックがテーマとはいえレゲエにそこまで特化していたのかな?ここはもっと掘り下げたいけれど情報が見つからず。
そもそも「気まぐれSUMMER WIND」は、クレジットを見る限りBOUNDが製作した楽曲では無い。
そんなBOUNDの発起人でありボーカル・古田光郷は、解散後もいくつかのバンドを経て現在も活動しています。今月、大阪・阿倍野で行われたという音楽イベントにも出演。自身のYouTubeチャンネルで公開している当日の楽曲にはレゲエ感がある。
これはもう直接聞かないと細かい部分は分かりませんね。突入します。続報をお待ちください。
今週もありがとうございました!