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和レゲエ数珠繋ぎ-第60回-ケイタ
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アーティスト名 NIGHTS COMPANY
曲名 LAST CONCERT
発売年 1977年
51回から59回と関西のフォークシーンからレゲエ曲を選んできました。そのきっかけとなったのはFLATT THE LAIDBACKさんに寄稿いただいた50回。その限りではありませんが、和レゲエの流れを3方面に分けることができるのではないか?と提唱してくれたことがヒントになり関西の70年代フォークシーンを掘り下げる機会をもらいました。改めて是非読んでほしいターニングポイントな回であり、マイナー和レゲエを存分に紹介いただいた神回でもあります。
私は関西在住のため、関西フォークシーンを調べていくと当時を知る人たちや当事者の皆さまと出会うことが出来、たくさんの情報を得ました。その中でも大きかったのは、レゲエが当時のトレンドだったため取り入れていたという発言を、アーティストの方々から聞けたこと。和レゲエが生まれる背景には、当然たくさんのパターンがあると思いますが、これが1つの事実なのでしょう。
リアルタイムを経験していた方には当たり前のことでしょうが、この企画をはじめた当時はそんなことすらわかっておらず。レゲエが日本に入ってきた時のことなんて想像したこともありませんでした。
実際に渦中にいた皆さまからの発言を聞くことで、和レゲエへの理解が1つ深まったように思います。そんな堅苦しいことではないけれど。
フォークと一言にジャンル分け出来ないほど、70年代の関西フォークシーンの音楽には様々な要素が混じっていて魅力的でした。
今回の楽曲に話しを移しましょう。これは50回にFLATTさんが選んでくれた楽曲。70年代に北九州市立大学内軽音学部・ナイツのメンバーで結成されたバンド・NIGHTS COMPANYの自主制作アルバムからの1曲です。
寄稿いただいた際には、レアな1枚であり背景すら知ることが出来なかったのですが、FLATTさんの監修するリイシュー企画「EXHUME EXHUME」により11/3にリマスター盤がリリースされました。おかげさまでアルバムを手に入れることが出来まして…改めて紹介させていただき今年最後の更新とします。
※47年の時を経て奇跡の再発とのこと。その辺りのエピソードはこちらに投稿されているので読んでください!
当時のリリース日はおそらく1977年頃、大阪のシーンでも和レゲエが生まれていた時期です。九州でも同様の現象が起きていたことが、前述の発言を裏付けるかのよう。51回から59回で何度も名前が出た石田長生周辺の音源や、春一番の常連でもあった愛知のバンド・センチメンタルシティロマンスなんかと近いグルーヴを感じます。アルバム全体が良いので是非聴いてください。
このアルバムのおかげで色んなことが腑に落ちました。まだまだ世の中には埋もれている和レゲエ音源がありそう。FLATTさんの偉業には感謝しかありません。好きなことを追いかけ続けると時に奇跡が起こりますね。背景のエピソードまで楽しんでください。
※購入はこちらからチェック
余談ですが、私も関西フォークシーンを追いかけていくうちにとんでもない奇跡と遭遇しまして…レゲエではないため詳細は割愛するのですが、結果的にレコードジャケット展を開催するまでに至りました。レコードが繋ぐ縁はおそろしい。面白いことがたくさんあったのですが、これはまたどこかで聞いて下さい。
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濃い1年でした。今年はかなり進みました。
今回は振り返りのような回となりましたが、これで関西フォーク編を一旦締め、また来年から残り40回を続けていきたいと思います。
書きたい人がいればいつでも連絡くださいね。
それでは良いお年を!